苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

聖書講解

告白的信仰・・・同盟教団信仰告白(1)

ローマ10章10節 「人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。」 序 私たち小海キリスト教会は、2015年度「信仰告白に生きる」という標語を掲げて歩んでまいりましょうと決めてスタートしました。その具体的取り組みの一つとして、日本同盟基…

神の国に生きる

マタイ22:34−39 しかし、パリサイ人たちは、イエスがサドカイ人たちを黙らせたと聞いて、いっしょに集まった。そして、彼らのうちのひとりの律法の専門家が、イエスをためそうとして、尋ねた。「先生。律法の中で、たいせつな戒めはどれですか。」 そこで、…

王子の婚宴

マタイ22:1−14 受難週 1 招待客が来ない・・・ユダヤ人 エルサレム神殿のなかでイエス様に抗議をする祭司長・長老・律法学者たちにイエス様はたとえを続けて行かれます。やはり、神の救いのご計画についてのたとえです。 22:1 イエスはもう一度たとえをも…

ぶどう園の歴史

マタイ21:33−46 序 「何の権威でもって、あなたはこんなことをしているのか?」エルサレムに入城し、イエス様が宮きよめをし、宮の中で民を教えていらっしゃることに対して、宮の管理責任者である祭司長・長老たちは、イエス様に抗議をしました。主は、彼らが…

七十年目の今

ゼカリヤ書7章1−10節 今年は戦後70年目。そこで「70年」を聖書に探してみましたら、バビロンによるエルサレム神殿崩壊からその再建までが70年とありました。70年はエレミヤの預言にあったことです。 「この国は全部、廃墟となって荒れ果て、これらの国々はバ…

「猫に小判」となるな

マタイ21:23−32 ●神の御子としての権威によって エルサレムに入城なさって以降、イエス様は神殿(宮)に出かけて、宮で人々を教え、病の人は癒してやりました。すると、しかつめらしい顔をした祭司長、長老たちがやってきて、イエス様に詰問しました。 21:23…

宮清め

マタイ21:12−19 1. 宮清め 21:12 それから、イエスは宮に入って、宮の中で売り買いする者たちをみな追い出し、両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒された。 21:13 そして彼らに言われた。「『わたしの家は祈りの家と呼ばれる』と書いてある。それな…

仕える指導者

エルサレムが近づいて、主イエスは受難について三度目の予告をなさった。すると、ヤコブとヨハネの母親が息子たちを連れて来て、イエス様が王座に着いた暁には、息子たちを右大臣・左大臣に取り立ててやってください、と願いにやってきた。主イエスは、「君た…

永遠のいのちを得るには

マタイ19:13−30 序 19:13 そのとき、イエスに手を置いて祈っていただくために、子どもたちが連れて来られた。ところが、弟子たちは彼らをしかった。 19:14 しかし、イエスは言われた。「子どもたちを許してやりなさい。邪魔をしないでわたしのところに来させ…

神が結び合わせたもの

マタイ19:1-121 総本山に近づいて 19:1 イエスはこの話を終えると、ガリラヤを去って、ヨルダンの向こうにあるユダヤ地方に行かれた。 19:2 すると、大ぜいの群衆がついて来たので、そこで彼らをいやされた。 19:3 パリサイ人たちがみもとにやって来て、イ…

未年なので、羊にまつわる聖書の話をしておきたいと思います。信州新町は別として、羊というのは日本ではあまりなじみのない動物ですが、聖書の世界では羊はたいへん身近な動物です。旧約聖書の登場するイスラエル民族のご先祖様にあたり、「信仰の父」と呼…

イエスの顔は四百九十回まで

マタイ18章21-35節 1 七を七十倍 失われた羊をさがす羊飼いの話を聞き、兄弟が罪を犯したときの戒規の問題について話されたとき、シモン・ペテロが、「ではどれほど赦せばいいのでしょう?」とイエス様に質問をします。18:21「主よ。兄弟が私に対して罪を犯…

わがたましいよ 主をほめたたえよ

序 2014年という年がまもなく暮れようとしています。私たちは自分自身のたましいに向かって、「主をほめたたえよ」と命じましょう。 103:1 わがたましいよ。【主】をほめたたえよ。 いや魂だけでなく、体も、霊も「私のうちにあるすべて」に対して聖なる主の…

和解

2コリント5:18−21 5:18 これらのことはすべて、神から出ているのです。神は、キリストによって、私たちをご自分と和解させ、また和解の務めを私たちに与えてくださいました。 5:19 すなわち、神は、キリストにあって、この世をご自分と和解させ、違反…

王の奉仕

マタイ17:24−27 17:24彼らがカペナウムにきたとき、宮の納入金を集める人たちがペテロのところにきて言った、「あなたがたの先生は宮の納入金を納めないのか」。 17:25ペテロは「納めておられます」と言った。そして彼が家にはいると、イエスから先に…

「すでに」と「いまだ」の間を生きる

マルコ9:2−29 1 山の上と山の下 山の上で弟子たち三人は、目の前でイエス様の姿がにわかに太陽のように輝き、しかも、そこに旧約時代の預言者モーセとエリヤが出現して、主の栄光を反映して輝いている姿を見て、聖なる感動に震え上がりました。ペテロ…

輝かしい御国

黙示録22章1-5節1.三途の川と冥土、いのちの水の川と天国 死にまつわる川といえば、日本人のほとんどが連想するのは、三途の川でしょう。三途の川の向こう岸は冥土です。冥土の「冥」という字は「暗い」と読みますから、三途の川の向こうの冥土とは暗黒世界…

甲府キリスト福音教会で

甲府福音キリスト教会でのご奉仕が終わって帰宅しました。カゼでしたけれども、なんとか5回の奉仕を最後まですることができたことを、特にお祈りくださった主にある兄弟姉妹に感謝しています。 ざっとまとめてみると、以下のような内容でした。序 ルカ伝15章…

恩寵のみ、聖書のみ

ローマ1:16,17、3:19−24 ヴァルトブルク城 本日は、宗教改革記念礼拝です。 1.中世ローマ教会の悲惨 宗教改革について語るには、どうしてもマルチン・ルターその人について語らなければなりません。それは神はマルチン・ルターという強烈な個性の霊的経…

栄光の希望キリスト

マタイ17:1−13 イエス様の公生涯の中で、この山上の変貌の出来事はターニングポイントです。主はガリラヤ伝道を終えて、十字架にかかるためにエルサレムに向かい始めます。1 文脈 「あなたは生ける神の御子キリストです」という信仰告白に基づいて、主イエ…

自分の十字架を負って

マタイ16章21節から28節 1 受難と復活の予告(1)主イエスの使命 「あなたは生ける神の御子キリストです。」というペテロの信仰告白を聞き届け、キリスト教会の設立を宣言なさると、イエス様はただちにご自分の受難を予告なさいます。主イエスはこうした受…

この岩盤の上に

マタイ16.13−201 ピリポ・カイザリヤ 16:13 さて、ピリポ・カイザリヤの地方に行かれたとき、 イエス様は弟子たちをガリラヤ地方の北東部、ヘロデ・ピリポの所領にあるピリポ・カイザリヤに導きました。ヘロデ大王がカイザルのアウグストから拝領したこの地…

パン種に注意

マタイ15:32−16:12 1 時のしるし・・・・パリサイ人・サドカイ人を相手に イエス様は、先に男だけで五千人の群衆に五つのパンと二匹のさなかで満腹させ、今回は四千人の群衆を七つのパンと魚で満腹させました。その後、イエス様は群衆のもとを去って行か…

ものすごい信仰!

マタイ15:21-28 1 主イエスの冷淡な態度(1)カナン人の女の苦境 15:21 それから、イエスはそこを去って、ツロとシドンの地方に立ちのかれた。 15:22 すると、その地方のカナン人の女が出て来て、叫び声をあげて言った。「主よ。ダビデの子よ。私をあわれ…

心を洗え

マタイ15:1−20 1 手洗いの言い伝え 江戸時代の終わりに日本にやってきた欧米人の書いたものを見ると、異口同音に「日本人は世界一清潔好きな民族で、江戸の庶民は毎日のように入浴する。」と書いています。「食事の前には手を洗いましょう」日本では、保育…

それをここにもって来なさい

マタイ14:13−21、ヨハネ6:8,9 1 ヨハネの死と主イエスの心と群衆 14:13 イエスはこのことを聞かれると、舟でそこを去り、自分だけで寂しい所に行かれた。すると、群衆がそれと聞いて、町々から、歩いてイエスのあとを追った。 主イエスは、バプテスマのヨハ…

欲望と平和

ヤコブ3:18−4:3 序 8月6日は広島原爆投下の日、9日は長崎原爆投下の日、そして今週15日は敗戦記念日です。本日は、平和を作ることについてみことばに学びたいと思います。 主イエスは「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからで…

洗礼者ヨハネ殉教

マタイ14:1−12序 本日の聖書箇所には、国主ヘロデ・アンテパスとバプテスマのヨハネというまことに対照的な二人の人物が登場します。前半は、ヘロデ・アンテパスについて、後半はヨハネについてお話をします。 1 人はそれぞれ自分の欲に引かれ、おびき寄せ…

真理を聞く耳

マタイ13章53節から58節 13:53 これらのたとえを話し終えると、イエスはそこを去られた。 13:54 それから、ご自分の郷里に行って、会堂で人々を教え始められた。すると、彼らは驚いて言った。「この人は、こんな知恵と不思議な力をどこで得たのでしょう。 1…

真理を聞く耳

マタイ13章53節から58節 13:53 これらのたとえを話し終えると、イエスはそこを去られた。 13:54 それから、ご自分の郷里に行って、会堂で人々を教え始められた。すると、彼らは驚いて言った。「この人は、こんな知恵と不思議な力をどこで得たのでしょう。 1…