苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

聖書講解

第二のアダムとして――荒野の試み

マルコ1:12,13 2016年4月17日 苫小牧主日朝礼拝「1:12 そしてすぐ、御霊はイエスを荒野に追いやられた。 1:13 イエスは四十日間荒野にいて、サタンの誘惑を受けられた。野の獣とともにおられたが、御使いたちがイエスに仕えていた。」マルコ1:12,13 1 第一…

人間、御子の似姿

2016年4月17日 苫小牧福音主日夕礼拝 創世記1:26−2:3 1:26 神は仰せられた。「さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて。彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを支配するように。」 1:27 神は人をご自…

イエスから目を離さず

マルコ1:9−11 1:9 そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来られ、ヨルダン川で、ヨハネからバプテスマをお受けになった。 1:10 そして、水の中から上がられると、すぐそのとき、天が裂けて御霊が鳩のように自分の上に下られるのを、ご覧になった。 1:1…

摂理をわきまえて生きる

創世記1章1−2章3節 神様はご自分の作品である世界を配慮し、導かれます。これを神学のことばで摂理といいます。配剤、配慮、按配などと訳せることばです。創世記1章には、神ご自身と神が造られた世界の構造があきらかにされています。神のご摂理をわきまえて…

復活

マタイ27:62-28:15 この写真を見ると、いかにもゴルゴタ(ドクロ)の丘(「ふくちゃんのホームページ」より) 1.厳重な警備 アリマタヤのヨセフは、思い切ってイエス様の亡骸を引き取り、自分の家の墓に丁重に収めました。すると、ユダヤ当局は、ローマ総…

キリストとともに葬られる

マタイ27:55−60 1.女性たちが証言者として 使徒信条において、私たちは「われらの主イエス・キリストを信ず。主は聖霊によりて宿り、ポンテオ・ピラトのもとに十字架につけられ、死にて葬られ」と告白します。ただ「死んだ」というだけでなく、「死にて葬…

小さく、かつ、偉大な者

(昨日の説教概要) 詩篇8篇 8:1 私たちの主、【主】よ。 あなたの御名は全地にわたり、 なんと力強いことでしょう。 あなたのご威光は天でたたえられています。 8:2 あなたは幼子と乳飲み子たちの口によって、 力を打ち建てられました。 それは、あなたに敵…

王の足跡に従う

マタイ27.27−32 2015年10月25日 それから、総督の兵士たちは、イエスを官邸の中に連れて行って、イエスの回りに全部隊を集めた。そして、イエスの着物を脱がせて、緋色の上着を着せた。それから、いばらで冠を編み、頭にかぶらせ、右手に葦を持たせた。そし…

若者を育てる宣教

使徒15:36−16:2 2015秋MBC研修会 青年伝道 閉会礼拝 15:36 幾日かたって後、パウロはバルナバにこう言った。「先に主のことばを伝えたすべての町々の兄弟たちのところに、またたずねて行って、どうしているか見て来ようではありませんか。」 15:37 ところ…

神に背を向けた人間  ・・・・・日本同盟基督教団信仰告白06

創世記3章1−19節 「初めに人は、神のかたちに創造され、神と正しい関係にあった。しかしサタンに誘惑され、神の戒めに背いて罪を犯し、神のかたちを毀損した。それゆえ、すべての人は生まれながら罪と悲惨、死の支配のもとにあり、思いと言葉と行為とにおい…

しっかりと希望を告白する

ヘブル10:19-25 1、大胆にまことの聖所に 新約の時代の信仰者と旧約の時代の信仰者のちがいはなんでしょうか。それは19節後半に記されている「大胆さ」です。その大胆さは、「まことの聖所に入る」という大胆さです。まことの聖所とは至聖所のことです。旧…

神の統治

マタイ27:1−10 2015年9月20日1.サンヒドリンの不正(権力の不正) 主イエスが、自分は神の御子キリストであると「自白」したので、ユダヤ最高議会サンヒドリンは、イエスは神を冒涜する罪を犯したとして、死刑を宣告しました。サンヒドリンは祭司・立法学…

二つの法廷

マタイ26章57節―75節 序 ゲツセマネの園で主イエスが逮捕されると、11人の弟子たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出してしまいました。つい三時間ほど前には、どの弟子も「あなたのためなら命をも捨てます」と口にしたのですが、人間、弱い者です。勇ましくナ…

同盟教団信仰告白06   神のかたち

「はじめに人は、神のかたちに創造され、神と正しい関係にあった。」(日本同盟基督教団信仰告白4a) 「神は仰せられた。『さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて。彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべての…

剣を鞘に収めよ

マタイ26:47−561.ユダを「友よ」と (1)憎しみの口付け ゲツセマネの祈りで、父の御心が、十字架で辱めのなかで処刑され、私たちの罪に対する呪いを受けることであると確認された主イエスは、「その時」がついにやって来たとおっしゃいました。このように…

ゲツセマネ

マタイ26:30−461.エジプトのハレルを歌う 過越しの晩餐の席で、新しい契約のしるしである聖餐式をお定めになって、主イエスと弟子たちは賛美の歌を歌います。過越しの祭りで歌われるのは、旧約聖書詩篇114−118篇だといわれます。 26:30 そして、賛美の歌を…

番犬と鎖

申命記17:16−20はじめに 2年前の2013年の8月11日、私はこの箇所から「憲法・平和・王」と題して説教をしました。自民党憲法改正草案に基づいて、安倍政権が軍備拡大をして外で戦争できる普通の国を目指しており、そのため基本的人権の制限をもくろんでいると話…

ナルドの壷

マタイ26:1−16序 主イエスはいよいよ十字架につけられる覚悟を表明なさいます。これまですでに少なくとも三度ご受難について予告して来られましたが、「二日たつと」とおっしゃったことで、一気に緊張感が高まります。 26:2 「あなたがたの知っているとおり…

羊とやぎ

マタイ10:5-15,40-42 マタイ25:31-46序. 永遠の昔から生きておられる父子聖霊の神が天と地を創造したときから、世界の歴史は始まりました。その歴史を劇に譬えると、第一幕はノアの大洪水で審判を受けて閉じられました。今わたしたちが生きているこの第二幕…

永遠の御旨・・・同盟基督教団信仰告白(4)

エペソ1:3−7 「1:3 私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神はキリストにあって、天にあるすべての霊的祝福をもって私たちを祝福してくださいました。 1:4 すなわち、神は私たちを世界の基の置かれる前から彼にあって選び、御…

愛をもって忠実に

マタイ25:14−30、1コリント13:1-3 私たちは、主の再臨をお迎えするとき、主の前で今の世における人生の収支報告をすべきときがやってきます。そうして新しい人生が再スタートすることになります。 この件について、主イエスはもう一つの譬えを話されました。…

花婿が来た!

マタイ25:1-131 たとえ話 主イエスの再臨・最後の審判・新天新地を待つ私たちの心得と生き方について話が続きます。 25:1 そこで、天の御国は、たとえて言えば、それぞれがともしびを持って、花婿を出迎える十人の娘のようです。 主イエスも、ヨハネ黙示録…

主は泥棒のように

マタイ24:43−51 1 主は泥棒のように来る イエス様は大胆にご自分をさまざまなものに譬えます。共観福音書のなかで、花婿であるキリスト、王子であるキリスト、放蕩息子の父などはまあ普通です。銀貨をなくして血眼になって探しているおばさんという…

三位一体の神・・・同盟基督教団信仰告白(3)

ヨハネ4:24、申命記6:4 創世記1:26、箴言8章、ヨハネ福音書1:1−3、17:5,24 日本同盟基督教団 信仰告白(2013年改訂)第二項 神は霊であり、唯一全能の主である。神は永遠に父と子と聖霊の三位一体であって、その本質において同一であり、力と栄光とを等しく…

主のもとに引き上げられる

マタイ24:32−421.いちじくの木から 24:32 いちじくの木から、たとえを学びなさい。枝が柔らかになって、葉が出て来ると、夏の近いことがわかります。 24:33 そのように、これらのことのすべてを見たら、あなたがたは、人の子が戸口まで近づいていると知りな…

もう一人の助け主

ヨハネ14:16-20、16:7-16 ペンテコステ主日序 主イエスは聖霊をご自分に代わる「もうひとりの助け主」つまり、ご自分に代わる助け主として紹介なさいました。 1. 孤児にはしない 14:16-20 場面は、最後の晩餐の席上です。主イエスが、「14:2 わたしの父の家…

前兆

マタイ24章1節から31節 序 預言の二重性 「ああ、エルサレム、エルサレム」とイエス様は、その滅亡を思って嘆かれたのち、(レプタ二つのやもめの記事を省略して)弟子たちを連れて宮を出てゆかれます。そうすると、弟子たちはこのヘロデ大王が築いた宮…

パリサイ人の誤り

マタイ23章 十字架を目指して都エルサレムに入られたイエス様に、まず論争を挑んできたのはサドカイ派の合理主義者たちで、次いで挑んできたのがパリサイ派の人々でした。聖書も神の力も知らないサドカイ派に対して、パリサイ派の人々の世界観は相当イエス様…

聖書:唯一絶対の規範・・・・同盟基督教団信仰告白(2)

「また、幼いころから聖書に親しんで来たことを知っているからです。聖書はあなたに知恵を与えてキリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができるのです。聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益で…

告白的信仰・・・同盟教団信仰告白(1)

ローマ10章10節 「人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。」 序 私たち小海キリスト教会は、2015年度「信仰告白に生きる」という標語を掲げて歩んでまいりましょうと決めてスタートしました。その具体的取り組みの一つとして、日本同盟基…