町をウロウロ福音散歩していると、いろんな名称の共同住宅を見かけます。メゾンはフランス語maison,ハイムはドイツ語Heim、カーサはスペイン語casaは、いずれも家ですから、実態とあっています。コーポはcooperative houseから作られた和製英語だそうで、まさに共同住宅です。昔あった二階建て文化住宅で「~荘」という呼び名のは苫小牧で2年間歩いて来て、2軒しか見かけませんでした。
でも、実態との乖離がすごいものがあります。代表格のマンションは、日本では鉄筋コンクリートの集合住宅を指す用語ですが、本来、英語mansionは館(やかた)、大邸宅。もっとすごいのは「パレス苫小牧」ですが、英語palaceは宮殿です。シャトーというのもありましたが、これはフランスでお城chateau。欧米人の友だちに自分の住所を書いたら、貴族か王族か大富豪だと思われてしまいそうです。
日本人は福沢諭吉の脱亜入欧論以来、相変わらず、欧米コンプレックスが強いのでしょうね。カタカナ語だと、高級な感じがするわけです。