苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

一人ひとり数えて

1**,ペルシアの王キュロスの第一年に、エレミヤによって告げられた主のことばが成就するために、主はペルシアの王キュロスの霊を奮い立たせた。王は王国中に通達を出し、また文書にもした。**
2**,「ペルシアの王キュロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私にお与えくださった。この方が、ユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てるよう私を任命された。**
3**,あなたがた、だれでも主の民に属する者には、その神がともにいてくださるように。その者はユダにあるエルサレムに上り、イスラエルの神、主の宮を建てるようにせよ。この方はエルサレムにおられる神である。**
4**,あとに残る者たちはみな、その者を支援するようにせよ。その者がどこに寄留しているにしても、その場所から、その土地の人々が、エルサレムにある神の宮のために進んで献げるものに加え、銀、金、財貨、家畜をもってその者を支援せよ。』」**
エズラ1章1-4節

 


 エズラ記1,2章を聴きました。異国であるペルシャの王キュロスがルサレム神殿再建を神から命じられるという世界史上の不思議な出来事。不思議といえば不思議だが、神が世界の主でいらっしゃることを思えば、不思議でもない、か。
 2章に記された再建のためエルサレムに帰っていった人々の名簿も、じっくりと聞いていると感じるところがある。ここでは概数でなく、一桁まできちんと数えられていることに感慨を覚える。記者の几帳面さということもだが、神の都に帰ってくる一人一人の名を数えてくださる慈しみ深いまなざし、ということ。