マタイ20:20-21:11、出エジプト16-18章
モーセの舅とは、妻チッポラの父イテロのことである。彼はミデヤンの祭司であったと書かれている。ミデヤンとはアカバ湾の東側の地域で、モーセが40歳から80歳までエジプトから逃亡していた地である。当時、シナイ半島はエジプト領であるから、アカバ湾を越えなければエジプトから逃れたことにはならなかった。イテロという男は謎めいていて、なんだか気になる。祭司というが、どういう神(神々?)に仕えていたのだろうか?それで、モーセとの間で問題はなかったのだろうか。また、モーセにイスラエルの民の組織化について的確な助言をしているが、こうした知恵はどこから手に入れたのだろうか?
聖書には、ときどきこういう不思議な人が出てきて、役割を果たすと消えていく。だが考えてみれば、人生においても不思議な出会いがあって、あの人にあの時、出会って、あの一言をもらって自分の人生は導かれたというふうなことがある。これも摂理。