苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

あなたがたが足の裏で踏むところ

あなたがたが足の裏で踏む所は、ことごとくあなたがたのものとなる。(申命記11:24)

立って、その地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに、その地を与えたのだから。(創世記13:17)


 小海町に引っ越して来て、借家をして伝道を始めたのが、1994年3月。今年で20年目になる。初めての朝、目が覚めると聖書を開いてお祈りをして、みここころを求め、「神様、とうとう来てしまいました。さて今日はどちらにまいりましょうか?」とお話して、きょうは東馬流地区へ、きょうはどこそこへ・・・というぐあいに、歩いて挨拶をしてまわることから始めた。そのとき、心のうちに響いていたのが、上に掲げたみことばだった。
 ラブ信州という企画でシンガポールの5人ほど兄弟姉妹が来てくださったときは、手分けして朝から晩まで南佐久郡の全戸、谷あいの数軒の集落などもすべてを歩いてトラクトを配って回った。
 神学校のとき、伝道学の授業で、奥山実先生が「福音はからだのどこに関係あるか?」と質問をなさった。福音は口で語るから口、唇に関係があるのかなあと思った・・・。
「良いことの知らせを伝える人々の足は、なんとりっぱでしょう。」(ローマ10:15)
「足には平和の福音の備えをはきなさい。」(エペソ6:15)
 「福音は足で伝えるものである。福音は礼拝堂の説教壇から語るのではなく、礼拝堂から外に出て、垣根の外側の人々に伝えなければならない。礼拝堂のなかで、信者を相手に福音を語って伝道していると思うのは、ロマンチックな自己満足にすぎない。」先生は、楽しく厳しく明快に教えてくださった。
 今年20年目。原点に立ち返ろう。