苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

大坂・神戸・犬山・明治村


 先週末、関西に住む甥の結婚式があって妻といっしょに大坂にでかけた。主の日に夫婦で教会をあけることはこちらで伝道を始めて初めてのことである。江坂に宿をとり、翌朝、御堂筋のそば北新地のANAのホテルの会場に地図を頼りに走った。大坂の道はおそろしい。後続車が高速で追いかけてくるなか八車線の一方通行の道路で右折できず、曲がるべき角を通過して、なんとか路地に入り込んで会場に到着した。「ナビなしで、大坂を走るとは無謀な・・・」と、ある人が呆れ顔だった。
 甥っこの結婚式・披露宴は、映像をも駆使した今風のにぎやかさだったが、快活な花嫁さんの挨拶は、やはり例のごとく涙をさそうものだった。
 結婚式後は、兄夫婦と姪といっしょに神戸のハーバーランドに行き、夕食。ポートタワー、オリエンタルホテルのあかり、出船入船の港の夜景が美しかった。宿泊はカベナンター書店のゲストルーム。
 翌日は遠足気分で六時には目覚めたので、七時前に須磨に向かって出発。礼拝までずいぶん時間があるので、幼い頃にすごした須磨寺町と須磨の海岸を散歩した。須磨寺では「青葉の笛」を、須磨海岸では「今はもう秋」を口ずさむ。
 十時前、私に洗礼を授けてくださった改革長老教会東須磨教会(坂井純人牧師)に到着。入門者向けの礼拝説教のご奉仕。懐かしい兄弟姉妹とともにささげることの喜び。最高齢102歳のR子さんもご一緒できた。「詩篇歌」作成に情熱を燃やしてこられた姉妹である。兄夫婦がともに前から三番目の席を暖めていてくれたことも、うれしかった。義姉は一昨年病を得て、その回復の途上にイエス様を受け入れて驚くべき回復を見て、おもに車椅子の生活でありながら、感謝に満ちた生活をしている。今回、教会を訪れることができたことをほんとうに喜んでいた。
 午後は、妻の希望で北野の異人館を歩いた。かつては何の観光地でもなく、ただ洋館があつまった裏通りだったけれど、今は道路もきれいに整備されている。いくつも洋館があるなかで、やはり外観も造作も調度品も一見の価値があると思われたのは、「風見鶏の館」と「うろこの家」だった。うろこの家は坂を登り詰めたところにあり、神戸が一望できる。夕闇がせまり、ぽつりぽつりと灯りがともり始めたので、夜景を楽しもうと粘っていたら、「五時、閉館でございます」との見回りが来て残念だった。


 翌日、牧師夫妻と楽しいおまじわり。帰り道、犬山城明治村に寄った。犬山城は、姫路城、松本城彦根城と並ぶ四つの国宝のうちのひとつ。木曽川の流れる犬山は歴史を感じさせる風情ある町並みだった。
 ついで、40年以上前から行って見たかった明治村を訪問。多くの建物があるなか、印象深かったのは三つの礼拝堂と西郷従道の来賓のための洋館、そして幸田露伴の蝸牛庵だった。露伴が使っていたすわり机でパチリ。帰宅して子どもたちに写真を見せたら、娘の反響がいちばん大きかったのはこの蝸牛庵。娘は本の虫である。



 上三枚、ザビエル天主堂。柱があわせ柱(寄せ柱)であることが特徴。京都にあった。

 聖ヨハネ礼拝堂(京都)


 大明寺聖パウロ礼拝堂(長崎)こうもり天上が美しい。



 露伴の蝸牛庵(東京都墨田区