苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

信州に住みたいなら

 信州は関東の人たちがあこがれの地ナンバー1なのだそうである。温暖化が進んで今後関東圏はマラリア圏内に取り込まれるそうだから、信州はさらに憧れの地となるだろう。ただ、もし涼を求めて信州に移住なさるなら、実行前に知っておいたほうがよいことがある。
 ひとつは信州と言っても、長野市松本市佐久市伊那市など盆地は、結構暑いということである。涼しい信州に憧れるならば、せめて標高800メートル以上に住むべきである。といえば、「やっぱり軽井沢。東京も近いし」と思われるだろうか。たしかに夏の軽井沢は別荘には向いているが、永住に向いていない。というのは、軽井沢はあの雑木林の湿気がものすごいのである。一年中除湿機をつけてカビとの戦いをしなければならない。
 涼しくて湿気の少ないことを望むならば、標高800以上で、なおかつ雑木林の中でないところがよい。八ヶ岳山麓のカラマツ林は同じ林でもからりとしている。また若い日には山の中の一軒家に憧れるかもしれないけれど、もし永住を望むならば、森の中の一軒家では年老いてから困ってしまう。病院、店舗、役場などが手近にあったほうがよい。こういう条件を考えると、ほんとに「そうずら小海はよいよいところ」である。冬2月頃は氷点下15度を下回るけれど、今は暖かい家の建て方があるから、さほど問題ではない。ただし雪かきの手間,地域の共同作業に骨惜しみをしてはならない。地価は駅に近くて坪単価10万円程度。
 ただ地方自治体の財政事情をいえば、永住を望まれるならば、仕事ができて所得があるうちに引っ越してこられるのがほんとうだろう。若いときの税金はたくさん東京に落として、年老いてから田舎の町村の行政サービスのお世話にということでは、実際問題として田舎の自治体財政は破綻してしまう。では、田舎にどんな仕事があるか?これが問題。


 近所の畑の夕顔(カンピョウ