きょう、川上村のFさんが洗礼を受けて、小海キリスト教会のメンバーに加わられた。Fさんはレタス農家の主婦である。彼女は望月町に生まれ、幼い日に日曜学校に一度っきりだが行き、そこで、イエス・キリストさまの名を知った。帰宅すると、お父さんからものすごい剣幕で叱られて、以来、ずっと教会には通っていなかった。
けれども、川上村に嫁ぎ、娘・息子が与えられ、やがて娘さんが先にイエス様を信じるに至った。そして、娘さんの導きの中でFさんもイエス様を信じて、還暦をすぎて教会に来られるようになったのである。
その証(あかし)をうかがいながら、Fさんに幼い日に出会われた主が、たとえFさんが主を忘れても、ちゃんと覚えていてくださって今日この日をご用意くださったのだと思わせられた。
洗礼式は、そこに参列する一人一人が、信仰の原点に立ち返るときになる。司式者も例外ではない。初めの愛に帰れと、私自身、主に迫られた。