苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

理性と信仰が対立しているのではない

理性と信仰が対立しているという誤解がある。だがもしそうだとすると、理性的な人は信仰を持たず、信仰的な人は理性がないということになる。しかし、これは明らかに間違っている。実は、理性と信仰が対立しているという考え方自体が間違っているのである。
 まず理性が自律的な機能であるという考え方がまちがっている。実際には、理性というものはある前提(信念・信仰)に基づいて物事を筋道立てて考える知性の働きであって、理性だけで機能できるわけではない。
 無神論者の場合は神はいないという前提に基づいて理性を働かせており、有神論者は神は存在し必要に応じてこの世界にじかに働きかけることもあるという信仰に基づいて理性を働かせている。それゆえに、導き出される結論が変わってくる。
 したがって、無神論者とキリスト者において、実際に対立しているのは、理性と信仰ではなく、無神論という信念と有神論という信念なのである。