はじめに
近年ライトの著作が次々に出版され、それを読んだ若い伝道者の中には「ライトの本を読んで、『イエス様があなたのために十字架にかかってくださった。』と語れなくなった」という人といると聞くので看過すべきでないと思われる。ライトの聖書理解は玉石混淆であるから、玉と石を識別する必要がある。 ライトは多作だが遠藤勝信氏(同盟基督教団正教師、東京女子大教授)にライト自身が話したところによれば、『使徒パウロは何を語ったのか』(岩上敬人訳、いのちのことば社、2017)が、今も変わらず彼の中心思想であるとのことであるから、もしライトを知るために読むとすれば本書が手軽であろう。
<アウトライン>
はじめに
序 「ライトファン」にとってのライトの魅力とは何なのか?
1 聖書解釈の方法について
2 ライトのキリスト観の問題点
(1)ライトのキリスト観
(2)聖書による評価
3 E・P・サンダース、N・T・ライトの義認理解とその間違い
(1)サンダースの義認理解
(2)サンダースの義認理解の誤り
(3)N・T・ライトの義認理解
(4)ライトの義認理解の誤り
5 ライトの終末論は可と不可
(1)ライトの説
(2)聖書からの評価
①ライトの聖書的なところ
②ライトの非聖書的なところ
結び 5個の石と3個の玉
全文はこちらにあります。興味のある方は、どうぞ。