苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

山口陽一先生からのコメント2つ

 『新・神を愛するための神学講座』出版にあたって、東京基督神学校以来の友人山口陽一牧師(東京基督教大学学長)が、コメントを寄せてくださったので、ここに転載しておきます。山口先生は、かつて同盟基督教団徳丸町キリスト教会の牧師でした。今回の出版をわがことのように喜んでくれる友が与えられていることは、なんという恵みだろうかと思います。

自分のことのように嬉しい。水草修治牧師の『新・神を愛するための神学講座』が地引網出版から出版されました。1990年度に月一度、徳丸町キリスト教会の夕拝で語られた教理説教を71頁の小冊子にしたのが水色表紙の第一版です。翌年には125頁の増補版ができ、94年の手作り第三版を経て、2000年の第四版(189頁)で本格刊行され、ウェブ掲載、雑誌『舟の右側』連載を経て、この度、591頁の本書になりました。強くお薦めします。

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    水草 修治
    都立大の大学院での学びを一応終えたとき、山口先生は月に一度、徳丸町の夕礼拝で教理説教をするようにと依頼してくれましたね。それが、ぼくが勉強を続けるための貴兄の配慮だと了解していました。
     ほかにもいくつか本を書きましたが、私にとって『神を愛するための神学講座』は特別な本です。
     
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      アクティブ
       
      山口 陽一
      水草 修治 特別な本ですね。私も手にして特別な気持ちになりました。毎回、喜ばしい夕拝でした。懐かしいですね。このような本のきっかけになって、ほんとうに嬉しいです。大いに用いられますように。
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    <追記 2022年1月8日>山口陽一先生のレビュー2
    • 「要するに」が口癖の水草先生は、煩雑な議論を咀嚼してまとめてくれるので、ややこしいテーマも、スッと理解できて、ありがたいことこの上なし。格闘の祈りにフォーサイスを引くだけでは飽きたらず、中日ドラゴンズの打撃コーチとなって飛雄馬を打ち砕く星一徹で締め括るおもしろさ。聖書に立って、暗黙の前提に「王様は裸だ」と言ってしまう痛快。緻密な検証で提案される翻訳や神学用語の改訂。しかし、何と言っても眼目は、これだけバランス良く神学の全体を実践的に語り尽くす総合力と修辞力。一朝一夕に書ける本ではありません。再度お薦めいたします。
     
     
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内容紹介のため目次を掲げておきます。

 はしがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 序章 神を知ること、神を愛すること・・・・・・・・・・・・・

1 神を愛するために

2 抽象化を許さない、神の聖書啓示の方法

3 神学の諸部門と順序と用語

第一章 啓示について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 被造物啓示(一般啓示)

2 「自然神学」を淵源とする近現代の思潮

3 被造物啓示と人間の理性の状態について

4 特別啓示とその保存

第二章 聖書啓示とその解釈・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 啓示の中心キリスト

2 聖書の二性とその解釈

3 聖書の唯一の著者

4 行為啓示とことば啓示

5 霊感と照明

6 聖書の完結と普及

7 啓示の漸進性

8 聖書の権威

9 「聖書には誤りがない」とは

10 聖書解釈の決め手

 第三章 唯一まことの神・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 自然宗教

2 理神論

3 有神論― 唯一まことの神

第四章 父・子・聖霊の神・・・・・・・・・・・・・・・・・・      

1 神秘ではなく謎として

2 旧約聖書

3 新約聖書

4 父・子・聖霊の関係と神の道徳的性質

第五章 聖定・創造・摂理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

1 神の計画のゴール

2 創造と摂理

3 御子は、創造における仲保者であり相続者である

4 無からの創造

5 第一の創造記事

6 被造世界の特徴 ― 統一性と多様性と時間性 ―

 第六章 創造記事と進化論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 進化論と創造論の対立を回避するための提案について

2 有神論的進化論

3 特別創造論

第七章 摂理(配慮)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   

1 聖定・創造・配慮

2 保持

3 統治

4 あらゆるところで

5 摂理と聖化

第八章 人は「神のかたちのかたち」・・・・・・・・・・・・・・・・

1 「神のかたち」における創造と四つの状態

2 従来の「神のかたち」理解

3 「神のかたち」は御子である

4 人は「神のかたちのかたち」として造られ、神の王国の完成を目指す

5 「神のかたち」の関係的見解・実体的見解・機能的見解は、キリストにあって統合される

 第九章 人間の構成―外なる人、内なる人・・・・・・・・・・・・

1 人間の構成

2 二分説

3 三分説

4 人間の個性と聖霊の働き

第十章 罪と悪魔と悲惨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 善悪の知識の木―罪の本質とは

2 悪魔

3 悲惨―対自・対人・対被造物

4 原罪と全的堕落、悪魔と悲惨

5 罪観は神学体系のアルキメデス

6 予定論論争(アルミニウス論争)をどう考えるか

 第十一章 神の王国を目指して―契約による展望 ・・・・・・・・ 

1 予定と契約

2 創造の契約と暮らしの三要素

3 原福音

4 ノア契約―保持の契約

5 アブラハム契約―相続の契約

6 シナイ契約―幕屋と律法の契約

7 ダビデ契約―王国の契約―

8 キリストにおける諸契約の成就

 第十二章 相続者・仲保者キリスト・・・・・・・・・・・・・・・

1 イエスに関する基本的事実

2 キリストの二性一人格

3 相続と仲保の役割

4 預言者・祭司である王

 第十三章 贖い論―祭司である王キリスト・・・・・・・・・・・・

1 贖い・償い・宥め

2 対悪魔勝利説

3 満足説

4 改革者たちは刑罰代理を核心として、悪魔に対する勝利も説いた

5 道徳的感化説(主観説)

第十四章 救いの順序・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

1 救いとは

2 救いの順序 

3 予定・選び

4 召し(有効召命)・キリストとの結合

第十五章 義認―祝福の適用①・・・・・・・・・・・・・・・・・                                                                                                                              

1 この世における三つの主な祝福と二本の線

2 ローマ書における救いの教えの順序

3 義人はいない。一人もいない。

4 義認は法廷的な決定

5 義認の根拠

6 義認の主語は神

7 十字架のテオディセー

8 救いの過去・現在・未来

9 付説 サンダースとライトの義認解釈

 第十六章 聖化―祝福の適用②・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 義認と聖化は区別されるが、密接不可分である

2 キリストに結ばれ、「罪(サタン)」から解放された

3 律法の呪いから解放され、御霊によって仕える

4 サタンが律法によって奴隷的恐怖に陥れるが・・・

第十七章 子としての聖化―祝福の適用③・・・・・・・・・・・・

1 義認と聖化の矛盾?

2 ノモスの発見

3 子とする御霊

4 愛は律法の要求を満たす

5 神の家族の一員とされた

6 「我らに罪を犯す者を我らが赦すごとく」

7 世界の相続人

 第十八章 聖霊の働き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 聖霊によるバプテスマ―旧約から新約へ

2 聖霊に満たされなさい

第十九章 主の教会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 教会とは

2 キリストのからだ

3 教会のしるしと務め

4 聖礼典―祭司職①

5 祈りと賛美―祭司職②

6 ディダケーとケーリュグマ―預言職

7 教会政治の方法―王職

第二十章 教会と俗権・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 俗権は「民の暮らし」の手段

2 教会の権能と俗権の権能

3 俗権の獣化

4 愛国心は歴史現象である

5 申命記立憲主義

6 教会はどう生きるべきか

 第二十一章 王の到来―終末論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 終末の教理の略史

2 四つの「終末」

第二十二章 個人的終末論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 死

2 中間状態

3 復活

 第二十三章 王の再臨と王国の完成―世界的終末論―・・・・・・・・・

1 預言の遠近法・産みの苦しみ

2 一般的前兆

3 教会(神の民)に関する前兆

4 再臨直前の前兆と主の再臨

5 千年期について

6 再臨と審判と神の王国の完成

 あとがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・