苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

神の家族

 今週の日曜日の午後、私の前任地の小海キリスト教会とのZOOMによる交流会をしました。一昨年の11月、小海の教会の兄弟姉妹たちがこちらに遠足に来てくださったので、今度は苫小牧から小海を訪問しようと計画していたのですが、残念ながらコロナで実現しなかったので、ZOOMをもちいて5月23日午後に交流会をすることになったのです。

 ところが、先週初め、以前からガンと闘ってきた小海の教会のS姉が医者から「あと数日」と宣告されたので、延期すべきか躊躇しました。ところが、SA姉は「ガン哲学カフェ」という集いを小海の教会でずっとして来られていて、自分の都合にかかわらず両教会の交流会はやってほしいといわれたということで、23日午後にすることになりました。週末、SA姉は天に召されましたが、彼女の遺志どおり、交流会をすることになりました。

 まず、私が苫小牧のNさんにいろいろお願いして作っていただいたムービーを両教会で同時にZOOMで共有しました。ムービーは、一昨年11月の苫小牧福音教会での交流会の様子。次に、苫小牧のメンバーが千歳空港をエアドゥの飛行機が離陸し、瞬く間に小海町の上空から映像、そして松本空港に着陸すると、松本城、海野宿、浅間山岩村田商店街、そして小海町、八ヶ岳山麓の野菜畑、そして小海キリスト教会に到着というスライドショーで5分ほど。その間、BGMは聖歌201「キリスト・イエスを基として うち建てられし御教会は・・・」でした。

 そして、両教会一緒に201番を賛美しました。次いで小海の牧師のショートメッセージがあり、オカリナ演奏、双方の教会からの証があり、特別賛美がありました。みながとても嬉しそうでした。コロナのおかげでZOOMをもちいることで、参加できる人が多くなったのは、かえって良いことでした。

 すべてのプログラムが終わり、私が最後にお祈りをささげました。「アーメン」とみなで唱えて目をあけると、画面にSA姉の夫君であるST兄が立っていました。翌日のお葬式の準備を終えて、駆けつけて来られたのです。

 マスクをかけたT兄は、「Aは最後まで笑顔で、『先にイエス様のところに行ってるね。』と旅立ちました。感謝しかありません。」と涙ながらに話されました。私もお話をうかがってお二人の家庭でしていた集いの思い出、A姉の笑顔と信仰のことを一言二言話してお祈りをしました。

 北海道苫小牧と長野県の小海、そして、天国の姉妹もともに一つの神の家族であることを実感したひとときでした。

 

聖歌201

・キリスト・イエスを基として 打ち建てられし御教会は

 君が血をもて買いたまいし 花嫁たちの集まりなり

・ことばに色に違いあれど 御民のおがむ主ひとりなり

 ひとつに生まれ ひとつに伸び ひとつに食し ひとつに生く 

・この世と天に分かれ住めど 御民は聖き神にありて

 ともに交わりともに待てり キリスト・イエスの来る日をば