苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ソロモンの栄華と破綻

  第一列王記10章、11章を聴く。10章はいわゆるソロモンの栄華の描写。黄金だらけのソロモン時代。11章に入ると、ソロモンが世界中から700人の王妃と300人のそば女を集め、彼女たちが偶像をイスラエルに持ち込み、ソロモンも偶像崇拝の罪に陥ったことが記されている。すると、神はソロモンに怒りを発し、次々にソロモンに敵対する者たちを起こした。その中には北イスラエル王国の初代王ヤロブアムがいた。
 申命記17章に神があらかじめ王となる者に対する警告があるのに、知恵に満ちたソロモンは、なぜ愚かな道を行ったのか。彼は敵の命を求めず知恵を求めて神からの称賛を受けたが、神の前では知恵よりもさらに大事なものがあったのかもしれない。

「16,ただし王は、決して自分のために馬を増やしてはならない。馬を増やすために民をエジプトに戻らせてはならない。主は「二度とこの道を戻ってはならない」とあなたがたに言われた。
17,また王は、自分のために多くの妻を持って、心がそれることがあってはならない。自分のために銀や金を過剰に持ってはならない。
18,その王国の王座に就いたら、レビ人の祭司たちの前にある書から自分のために、このみおしえを巻物に書き写し、19,自分の手もとに置き、一生の間これを読まなければならない。それは、王が自分の神、主を恐れ、このみおしえのすべてのことばと、これらの掟を守り行うことを学ぶためである。20,それは、王の心が自分の同胞の上に高ぶることのないようにするため、また命令から右にも左にも外れることがなく、彼とその子孫がイスラエルのうちで、長くその王国を治めることができるようにするためである。」(申命記17:16-20)