サムエル記第二の1章、2章、3章をドラマ聖書で聴きました。サウル王没後、ユダ族がダビデを王として油を注ぎ、他のイスラエルの諸部族はどうしようかというとき、ダビデの将軍ヨアブたちとサウルの将軍アブネルたちの争いが起こります。闘技大会のようにして始まったはずなのに、素手か棒で戦えばいいのに、真剣でやるものだからいきなり死者が出て、ついにはアブネルはしつこく追いかけてくるアサエルーヨアブの弟―を殺してしまいます。小競り合いはいったん止みますが、後日、ヨアブは弟の死のことでアブネルを謀殺してしまいます。
なんとも、乱暴な時代だなあという印象。そして、ダビデはサウルの戦死に際して、その死を悼む歌を歌ったように、今度はアブネルの死を悼んで歌います。このことをもって、民はダビデがサウルの遺臣アブネルを謀殺したわけではないと納得しました。
事実、ダビデの知らないところで起こったことではあったのですが、ダビデは民心を得るためのパフォーマンスのたくみな人だという印象も持ちますね。
聴くドラマ聖書のゆっくりとしたペースで聴くと、いろいろ感じるところがあります。