苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ヨアブ

2:13エッサイは長子エリアブ、次にアビナダブ、第三にシメア、 2:14第四にネタンエル、第五にラダイ、 2:15第六にオゼム、第七にダビデを生んだ。 2:16彼らの姉妹はゼルヤとアビガイルである。ゼルヤの産んだ子はアビシャイ、ヨアブ、アサヘルの三人である。(1歴代)

 あの将軍ヨアブはダビデの甥にあたったのだということに、はじめて気づいた。ヨアブはダビデにとって重臣であったはずだし、アブシャロムに関する処断については中途半端で情に流されて民心を失いそうなダビデをたすけたのはヨアブであった。
 しかし、ダビデはツエルヤ(ゼルヤ)の子ら、とくにヨアブのことを快く思わないことが多かった。それは、ヨアブがダビデの甘いところを知っていて、独断でことを進めることが時々あったからである。上に触れたアブシャロムのことも、将軍アブネルを謀殺したこともそうである。こういう狡猾なところはダビデには不快でもあり、油断ならぬ奴という印象を与えたのだろう。
 遠くの立場から見ると、ヨアブはお殿様のためと思ってしたことが、殿の不興を買うことになるという損な役回りをさせられたという感じが残る。ダビデは死の床でヨアブについて呪わしいことばまで吐いているのである。
 この二人がさほど遠くもない親戚だったとは意外。近いからこそむずかしいのか。聖書にはいろんなことが書いてある。


   散歩道の畑でみつけたゴーヤ