長時間、堅い椅子に座っていることがつらい方たちがふえてきて、礼拝堂の椅子を交換しましょうという話が昨年春に出ました。みなで会堂椅子献金を少しずつ積み立てながら、いろいろな次の椅子を調べに調べて、座り心地・メモ台・掃除のしやすさ・積み重ねられること・価格などを考慮して、ようやくこれというものに決定しました。不思議な出会いがあり、神様の導きをも感じました。(そのあたりの報告は後日します。)
でも気がかりなのは、長年使って来た長椅子の行く先です。神様を礼拝するために二十数年用いてきたこと、まだまだ丈夫で美しくて使用可能なことを思うと兄弟姉妹は愛着があり、解体されるとか放置されるとかいうのでは、少々いたたまれないなあという気持ちがありました。そんな中、フェイスブックの「教会限定、あげます&ください」というサイトで公表したら、京都のある教会から欲しいというお知らせがありました。会堂が新しくなるところで、必要としていますということでした。このお申し出もベストのタイミングでした。
昨日、「明日搬出です」と申し上げたら、礼拝の司会をしてくださったご高齢の兄弟が「ああ、いよいよですか」と寂しげでいらっしゃいました。そして、「本日は、椅子の硬い感触など味わいながら礼拝をささげましょう」とおっしゃいました。それは、そうでしょうねえ。ですが、いや、それだからこそ京都の教会で用いていただけることをほんとうにありがたいことだと思っています。
本日朝、その長椅子21脚を搬出しました。苫小牧から新潟までトラックをフェリーで運び、そこからは陸路を行って、水曜日朝に搬入されるとのことです。新天地で、この美しい長椅子たちが神様をあがめるための器として活用されることを感謝しています。