苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

今、伊方原発、川内原発直下で地震がおきたら


 熊本の大地震中央構造線上の地震を誘発し、伊予灘地震が起こり始めています。南西には九州電力川内原発、北東には四国電力佐田岬伊方原発が位置しています。両原発には、福島第一原発のような事態になったとき、現場スタッフ・作業員が対策拠点とする免震重要棟がありません。したがって、事故時には逃げて指をくわえて爆発・メルトダウンを待つだけです。
 伊方原発佐田岬の根元にありますが、佐田岬には五千人ほどの人が住んでいます。避難することもできません。原発が破綻すれば、瀬戸内海は放射能汚染されて漁業は壊滅します。内海なので海水が入れ替わらないからです。かつて伊方原発運転差し止め訴訟がありましたが、原告敗訴となりました。その時の裁判官味村治氏は後に最高裁判事となり定年退官後は原発会社東芝天下りしています。
 鹿児島川内原発推進をしていた首長は、九州新幹線で住民は逃げればいいと放言していましたが、新幹線も道路も寸断されてしまうことを考えない愚かな発言です。ここは位置的に、巨大な破壊力をもつ直下型地震が来るからです。住民の避難経路確保を条件としない原発規制など、何の意味があるのでしょうか。