神が必ず裁きを行い、ある者を低く、ある者を高くなさるでしょう。(詩75:8)
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低い者を高く、高いものを低くというモチーフは、聖書の中にしばしば見える。あの、受胎告知を受けたマリアの賛歌にも見られる。平等主義というのではないが、高ぶる者はへりくだらされ、虐げられている者は正当な評価を受けるということが、神の公正なさばきだということだろう。人間のさばきは、高ぶる者をますます高く、虐げられている者をますます低くということでありがちであるのに対する、神の正義である。
東西冷戦後、資本主義・自由市場経済が怪物化して、格差社会をもたらし、経済徴兵制がこの国でもある程度スタートしている現状にあって、神に正義を希求しないではいられない。