(イザヤ30:18)
文語訳
ヱホバこれにより俟てのち恩惠を汝等にほどこし これにより上りてのちなんぢらを憐れみたまはん ヱホバは公平の神にましませり 凡てこれを俟望むものは福ひなり口語訳
それゆえ、主は待っていて、
あなたがたに恵を施される。
それゆえ、主は立ちあがって、
あなたがたをあわれまれる。
主は公平の神でいらせられる。
すべて主を待ち望む者はさいわいである。新改訳
それゆえ、【主】は
あなたがたに恵もうと待っておられ、
あなたがたをあわれもうと立ち上がられる。
【主】は正義の神であるからだ。
幸いなことよ。主を待ち望むすべての者は。新共同訳
それゆえ、主は恵みを与えようとして、あなたたちを待つ。
それゆえ、主は憐れみを与えようとして立ち上がられる。まことに主は正義の神。なんと幸いなことか、すべて主を待ち望む人は。
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東方の残忍な軍事大国アッシリアは次々とオリエント諸国を呑み込み、ついに北イスラエル王国も餌食となり、南ユダ王国にも圧力をかけつつあった。国論は沸騰し、南の強国エジプトと軍事同盟を結ぶべしと傾いていた。
そんな危機的状況において、主はなんと言われたか?彼らが頼ろうとするエジプトはいざとなったら何もしてくれない、と。「そのエジプトの助けはむなしく、うつろ。だから、わたしはこれを『何もしないラハブ』と呼んでいる」(7)
南ユダ王国は何をすべきか。主に立ち返って静かにせよ、である。南ユダ王国は北イスラエルと同じように、主と並べて様々な神々の像を拝み、社会は不公正に満ちていた。それを悔い改めて主に立ち返り、エジプトとの安保になど頼らず静かにせよ、と。「立ち返って静かにすれば、あなたがたは救われ、落ち着いて、信頼すれば、あなたがたは力を得る。」(15)。そうして、主は恵みを与えようとして彼らを待っているとおっしゃる。
<祈り> すわ危機だ、となると、不安になって慌てふためき、頼りにもならぬものを頼りとし、悔い改めて頼るべきお方を見失う、そういうことがありませんように。主よ、あなたを信頼し、静まります。