https://www.youtube.com/watch?v=ZK5RY5rIGs8
隣国の経済が、ここまで国籍巨大資本にここまで食い荒らされているとは知りませんでした。内容には韓国人の友人を持つ身としては一部聞くに堪えないところもあるのですが、グローバル経済がもたらす悲惨の典型であると思いました。グローバル資本の振る舞いに、黙示録に見える大淫婦バビロンを髣髴としました。
しかも、日本のマスコミはこうした実情をわたしたちに伝えません。なぜなのでしょう?
主な内容
1.躍進する「韓国企業」は、外国人投資家に株を保有されているので、実態は国際企業である。下は外資の株保有率。
<企業>
サムスン 54%は外国人投資家に握られている。
ヒュンダイ 50%弱
<大銀行は半分以上が外資の保有>
新韓刊銀行57.05%
国民銀行 85.68%
ハナ銀行72.27%
韓美銀行99.90%
第一銀行100.0%
2.これは何を意味するか?
韓国の銀行、大企業は韓国民のために働かず外資の株主のために動く。韓国民の給与を徹底的に安くして、巨額の配当金を外国の株主に送る。事実、韓国の所得収支を見ると株主への配当がある4月前後は、毎年大赤字である。
大企業は税金も安い。サムスンなどは優遇されて15%程度。富は税金としてさえも韓国内にとどまらない。
3.そのため、韓国国民は困窮している。
若者は就職先がない。大学進学率は90%以上(日本は54%)だが、その半数は就職先がない。日本の大卒の就職率は93.6%。就職しても70%は非正規雇用。平均月収88万ウォン(78000円)。物価は日本とさしてかわらない。結果、ニートは百万人を突破。人口比で日本の3.7倍のニート率。潜在失業率21.2パーセント。
年金は月額94600ウォン(8399円)。絶望した老人の自殺がふえ、日本の4〜5倍。
<コメント>
グローバル経済(市場原理主義、新自由主義経済、無法経済)は、超格差世界をつくるものである。韓国は米国とのFTA(free trade agreement)によって、この有様になってしまった。もしTPPに入るならば、わが国でも同じことが起こることは不可避だろう。
「アメリカ人が勝つ」というのではない。米国内でも庶民はあえいでいる。特定の国や国民に対して忠誠心などもっていない、国籍を超えた巨大資本がただ自己増殖しているのである。富の蓄積それ自体を目的とする多国籍巨大資本は、マモニズムの究極の姿ではないだろうか。
<追記>
オバマ大統領訪日するも、TPPについては継続協議というにとどまった。両者が共同声明をまもめることができなかったとのこと。