電力会社・原子力ムラが原発をやめられない本当の理由は、夏のピーク時の電力不足の問題でも技術的問題ではないと、関電自身が明言した。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1273.html
では、関西電力はなぜ原発を再稼動させたいのか?それは、原発を再稼動せず廃炉ということになると、関電が経営破たんするからである。<関西電力の経営事情 2011年度決算>
☆資産半減
純資産(資産−負債) 1億5298億円
原子力発電設備・核燃料 8907億円
もし原発が使えないとなると、純資産は6391億円に激減する。
☆しかも、2011年度の赤字は2422億円である。
☆しかも、電力料金は総括原価方式であるから、電力料金収入も激減する。
1億5298億円×3%=約459億円から
6391億円×3%=約192億円 に激減する。
今後原発以外の燃料で発電するとすれば、赤字はふえていく。さらに廃炉するためのコストも莫大である。原発がどれも使えないとなれば、2〜3年で関電は経営破綻してしまう。経営者として再稼動したいと思うのは、あたりまえといえば、当たり前だろう。それに関西電力が事故を起こしたわけではないから、よけいにせつないことだろう。
だが、この地震列島の活動期に、万が一のための免震重要棟もなく、ベント装置もなく、地震が来たら崩れそうな崖の真下に非常用電源車を配置し、住民の避難経路もなく再稼動をするのは、危険極まりない。やっぱり再稼動は危険な博打である。大飯が破綻したら、福井のみならず滋賀・京都・岐阜はおしまいである。福島では放射能の8割は海に落ちたが、若狭湾の原発のばあい放射能は8割が陸に落ちる。
ウ〜ン、どうすればいいのだろうか?国策として原発を電力会社に強いてきたというのも事実であるから、私たちが国と電力会社に原発を全部やめなさいというならば、経営破たんなしに撤退できる道筋を用意してやらなければならないのではなかろうか。<追記>
そうならそうと、はじめから「電力不足になるぞ」とか格好つけないで言えば、国民だってほんとうの事情がわかって、それならなんとかしてやんなくちゃとわかると思うのだが、格好をつけるからわからなくなる。
忘れな草・・・しゃれた名ですね
http://www.youtube.com/watch?v=VRe_cW8jIrM