クリスマスのためにドボルザークの「家路」のメロディに、ルカ伝の出来事を載せてみる試みの続き。「家路」に対して「厩への路」としたが、「厩」という字を、がんだれに則という字と読み違える人がいるので、まちがえないように「馬屋への道」とすることにした。
また、末尾の「告げ回る」はやはり語感がよくないので、気になる。「告げ知らす」でもよいが、福音書には「賛美しながら帰った」とあるので、「告げ歌う」としてみた。
歌唱の仕方については、1行目と3行目は「タータター、タータター、タータタータター」と楽譜どおり流れるように歌うのがよいが、2行目は語りかけるように歌いたいので、1節は「天に栄え 地に平和」ではなく「天には栄え 地に平和・・・」とし、2節は「人の罪をになうため」ではなく「人の罪をばになうため」としてみた。リズムは「タータター、タータター、タータタータター」でなく「タタタタタタター、タタタタター」とリズムを変えてみた。どうだろうか。
「馬屋への道」改3
1 遠き山に 日は落ちて 星は空を ちりばめぬ
「天(あめ)には栄え 地に安き」 御使い歌う その声に
羊飼いは おののきて 御子を尋ね 駆け出しぬ
2 羊飼いは 御子イエスの 眠る馬屋を 尋ねあて
人の罪をば 担うため 生まれたまいし みどり子の
汚れしらぬ 微笑みに 胸を打たれ ぬかづきぬ
3 羊飼いは 喜びて べツレヘムの 人々に
「待ち望みたる キリストは ついにぞ生まれ たまいける
ハレルハレル」と 告げ歌う あかし人と なりにけり
*歌唱のポイント各節の1,3行目は流れるように、2行目は語りかけるように。
教会の庭から見える小雨にけむる紅葉の里山