苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

「厩への路」改訂1、改訂2


    (千葉の学園の帰り道の夕日。ほんものはもっと赤かったのですが。)


 一昨日の歌詞を少し差し替えてみた。ドボルザーク新世界より」の「家路」のメロディで歌ってください。


      「厩への路」改訂1


遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ

「天(あめ)には栄え、地に安き」御使い歌うその声に

牧人たちはおののきて 御子を尋ねて駆け出しぬ


牧人たちは御子イエスの 眠る厩をたずねあて

人の罪を担うため 生まれたまいしみどり子の

汚れをしらぬ微笑みに 胸を打たれてぬかづきぬ


御子に出会いし牧人は べツレヘムの人々に

待ち望みたるキリストは ついに生まれたまいぬと

喜びあふれ告げまわる あかし人となりにけり 


追記1>

 各節の音節をそろえないと歌いにくいかなと思って、なるべくそろえようと試みたものは、次のとおり。



      「厩への路」改訂2


遠き山に  日は落ちて 星は空を  ちりばめぬ

「天(あめ)に栄え 地に安き」 御使い歌う  その声に

羊飼いは  おののきて 御子を尋ね  駆け出しぬ


羊飼いは  御子イエスの 眠るうまやを たずねあて

人の罪を  担うため  生まれましし みどり子の

汚れしらぬ 微笑みに  胸を打たれ ぬかづきぬ


羊飼いは  よろこびて べツレヘムの 人々に

「待ち望みたる キリストは ついに生まれ たまいたり」

「ハレルハレル」と 告げまわる あかし人と  なりにけり 

     

 どうでしょう。「御使い」(4音節)を「天使」(3音節)にして音節をそろえようかと思いましたが、やはり、やまとことばを使いたいと思います。
 2節の「眠る宿を」とすれば音節数はそろいますが、やっぱり宿屋では拒まれて、厩に来られたことはとても大事な点なので、そのままにして、「厩を」の「を」をカットしようかと思いましたが、やっぱりテニヲハがないと、どうかと思ってそのままにしました。
 むしろ、最初の「遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ」のミーターを変えてしまおうかとも思いますが、そうすると、替え歌でなくなってしまいますねえ。
 また、そもそも原詞に違和感を感じているのは「星は空をちりばめぬ」ということばの「を」という格助詞です。日本語としては、「星を空にちりばめぬ」「星は空にちりばめらる」ですが、前者では主語は誰?という印象が生じ、後者では字余りになるので、作詞者はしかたなく「星は空をちりばめぬ」と変な表現でよしとしたのでしょうね。なかなか難しいです。
 う〜ん、今日はここまで。

追記2>
 改訂2では、羊飼いの心情の移り行きを表現しようとしました。恐れ「おののき」が、御子の微笑みにふれて「胸打たれ」となり、さらに「喜び」となって天への賛美と昇華してゆくというふうに。
 あと、気になる表現は「告げまわる」というのが、今ひとつ。