苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

リンゴペクチンがセシウム排泄に役立つ  同日追記あり

 ペクチンは可溶性のゲル繊維質のひとつで、水銀、鉛といった重金属を体外に排泄する作用があります。腸は分子量1000以上の大きな物質は吸収ができませんが、ペクチンの分子量は50000〜360000という巨大なものですので、吸収されません。それで、食物や飲み物から摂取してしまう重金属をとらえて、便とともに排泄されるよう促してくれるわけです。
 ネステレンコ博士は、チェルノブイリ事故で放射能汚染された南ベラルーシの子どもたちに、ビタペクトというビタミンC配合のペクチンサプリメントを16日間摂取させることで、およそ三割放射性セシウムが減ったという効果を見ることができたとレポートしています(下記資料参照)。
 そこで、リンゴペクチンの摂取の仕方について3通り。
a.生リンゴを食べる 分量からいえば一日2個のリンゴを3週間皮ごと食べます。ただし、よく洗って農薬を落としてください。でも、小さな子どもに一日に2個3週間、皮ごと食べさせるのは難しいかもしれません。
b.リンゴペクチンを作って、食べる。わりと簡単に作れます。2個分がどのくらいの量になるかは計算してみてください。「いいものだから」と食べ過ぎないように。方法はこちら⇒http://www.agri-kanagawa.jp/nosoken/nousankako/apple-pectin-01/apple-pectin-01-002.htm
c.サプリメントを利用すれば簡単に摂取できます。ネットで入手できるビタミンC配合の二種類を紹介しておきます。これ以外にも「リンゴペクチン」で調べればたくさん出ています。ビタミンC配合が入手できなければ、ビタミン剤と併用すればよいでしょう。
☆Puritan’s Pride、Apple Pectin 100錠 1610円
http://www.puritan.jp/apple-pectin-500-mg-with-vitamin-c-sku-008964.html/
Apple Pectin USP CAPS 100錠1436円
http://www.supplesquare.com/products/detail.php?product_id=408
服用方法:朝晩、それぞれ1gずつ(500mg錠を2つずつ)3週間続ける。これもよいものだからと飲みすぎないこと。

<同日追記
 とりすぎると、おなかがゆるくなります。最初ある程度ゆるくなることはやむを得ませんが、食べすぎないこと。国内では手に入りにくくなっているということもあります。それならば、amazonを使って、米国のものを簡単に手に入れることもできます。
http://www.amazon.com/gp/product/B000F4V7D0/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&tag=workingmoth0d-20&linkCode=as2&camp=217153&creative=399349&creativeASIN=B000F4V7D0

追記2011年8月14日>
 リンゴペクチンは、最初に書いたように重金属を体外に排泄する効果があるので、からだに必要な微量金属もいっしょに排出してしまうようです。微量金属とは、「金属でない元素も含める場合が多く,微量元素とほとんど同じ意味に使われる.微量であるが生体が摂取しないと障害が現れる元素.鉄,銅,亜鉛マンガン,ニッケル,コバルト,モリブデン,クロム,セレン,ヨウ素,フッ素,スズ,ケイ素,バナジウムヒ素など」です。
 ですから、くれぐれも守っていただきたいのは、服用方法です。1gずつ3週間摂取したら、30%体内からセシウムは排泄されますが、そのあと3週間続けたからといってさらにその30%排泄されるというものでもないということです。


以下引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<資料>
 チェルノブイリ事故下の子供に見られる「セシウム量 心臓血管疾患 食品の関係性」「概要」
            −アップルペクチン服用後の予備調査結果−
                          ネステレンコ博士 他

 チェルノブイリ事故から17年が経った今、 南ベラルーシにおけるほとんどの放射能汚染の人体に対するダメージは、長期にわたって存在し続ける放射性同位体を体内に取り込むことによるものです。 調査が行われた地域に住んでいる子供たちの体内放射能物質の量の違いは、食事の違いによって説明がつきます。 特に汚染された自家製の乳製品を食しているかいないかが被爆量を決めているといえます。調査対象の子供たちを私たちは体内のセシウム量に基づいて3つのグループに分けました。グル ープ1がセシウム量の少ない子供たち、グループ2が中間、 グループ3が最も多かった子供たちです。私たちは、セシウムと子供たちの主な栄養源と心臓血管の状態との関係を調べました。 調査の結果、 セシウム量が多かった子供たちのグループのほうが、心血管の病的疾患と心電図変化と動脈成功血圧にかかる頻度が非常に頻繁でした。
 16日間に渡って、セシウムの多かったグループ2と3の子供たちにアップルペクチンを服用させました。その結果、アップルペクチンの服用はグループ2の子供たちの体内セシウム量を39% 減少、グループ3の子供たちにおいては28%減少させました(図)。心電図変化は改善を見せましたが、心血管の状態や高血圧には変化を確認できませんでした。

本文(抜粋)
 チェルノブイリ原発事故から17年が経ちましたが、南ベラルーシにおける60〜80%の放射線被害は、 長期間にわたって存在し続ける放射性同位体を体内に取り込むことによって起こっています。これは周知のことですが、同地方に住む子供たちの体内に存在するセシウム量の違いは、 自家製の乳製品を消費しているか否かによって大半が説明がつきます。
セシウムは体内において主に、内分泌腺、すい臓、胸腺、心臓に集中します。子供のこれらの臓器には、セシウムは他の臓器に比べて10〜100倍多い量が存在します。

 チェルノブイリの汚染地域に住む子供たちには、汚染量の少ない地域に住む子供たちよりも多くの重度の変性疾患にかかる確率が高いことが分かっています。 繰り返し起こる呼吸器や胃腸の感染症、そして内分泌腺の異状、 白内障などは一般的な症状になっています。疲労の増加、心臓血管の病状(不規則な血圧や動脈性高血圧)による胸の痛みなども被爆した子供たちには良く見受けられます。 洞性不整脈、再分極、および伝導異常を示している心電図異常は、高い値でセシウム137を体内中に取り込んでいる子供において頻繁に見えます。

 ゴメル地方において行われた死亡後の解剖によって、心臓病とそれに伴う急死は心臓筋の高い値の体内中セシウムと大きな関係性があることを明かしています。組織学研究は、 小規模の炎症や管の変異しか伴わない間質浮腫心筋細胞の変性変異と巣状壊死を明らかにしました。 同様の心筋障害はセシウム137に被爆していたネズミで実験的に引き起こされました。

 現在、偶然に体内に取り込まれた、セシウムなどの放射性物質を減少させるための化学物質に関する研究が大きな注目を浴びています。FDAは薬物産業界にフェロシアン化物 (プルシアンブルー)と言われるセシウムを体外排出する薬の開発を精力的に奨励してきたことで知られています。 この薬はチェルノブイリ地域においても家畜のえさに混ぜることによってミルク中のセシウム濃度を減少させる目的で使用されてきました。

 ペクチンは様々な果物や根などに含まれる多糖類の中の一種です。アップルペクチンは、ゼリーやジャムなどを作るときに広く用いられています。 調査において純度のペクチン錠剤を放射性重金属のダメージからの治療に使用しました。放射性物質に汚染された食事を与えられていたモルモットを用いた実験では、 アップルペクチンを飲ませることによって、 ストロンチウム90とセシウムが体内に吸収されることを防ぎました。重金属の影響下にある人体にアップルペクチン飲ませることは安全であるということは、 グレス博士他の研究によっても証明されています。

 2重盲検、プラセボ対照の条件下の調査で23日間に渡ってアップルペクチン・パウダーを子供たちに与えました。 放射性物質に汚染されていない食事とアップルペクチンを与えられたグループでは、23日後にセシウム量が60%程度減少しました。一方、アップルペクチン抜きで、 放射性物質に汚染されていない食事だけの治療下にあったグループは、14%の減少しか見られませんでした。

<出典>http://www.natvd.com/en/forum/view-21.html