苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

福島第一原発20キロ圏内の光景

福島第一原発20km圏内の光景『特命報道記者X 2011』
友人に紹介していただいたフジテレビの報道番組のyoutube版。

福島第一原発の周辺20キロ圏内に残された家畜たち。なんとかして、殺処分ということでなく、家畜たちを活かして行こうとする畜産農家がいる。

福島原発の今後がどのようなものになるのかを知るために、ウクライナチェルノブイリ原発訪問。今も3500人もの人々が1ワットの電力も生み出さない原発の管理のために張り付き続けている。(廃炉になっても原発による雇用は維持されるのだ。しかし、原発はなんと高くつく発電方法だろう!)
チェルノブイリの北側のベラルーシ共和国は、ウクライナ以上に放射能で汚染された。25年経ってもベラルーシの牛たちは汚染された牧草のせいで放射能に汚染された乳を出す。住民が常食する野生のキノコはとんでもない高濃度汚染。
放射能と病気の関係。国とIAEA,WHOは、放射性ヨウ素甲状腺がんを引き起こすということだけを認めている。しかし、実際には、医師たちはチェルノブイリ事故後、心臓疾患を初め、あらゆる疾病が増えていることを実感しているがデータがないという。国は賠償責任を取りたくないのである。

ベラルーシでは事故の後、心臓疾患は2倍〜2.5倍にふえた。セシウムは筋肉に蓄積する性質を持つからである。子宮内にセシウムが蓄積され、赤ん坊たちに心臓障害が多発している。しかし、ベラルーシはルカシェンコ大統領の独裁政治の下、原発が推進されており、原発の危険性については緘口令が布かれている。

・20キロ圏内の大熊町の町長選挙では、移住を訴えた候補と、帰還を訴えた候補に表は真っ二つに割れたが、後者が勝った。新町長は大熊町のなかの線量が少ないわずかな土地に町を作り直そうとしているが・・・。