苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

大月川水路変更

 教会で天狗岳崩壊と大海、小海の形成のことを話題にしたら、Kさんが中学生時代にその研究をしたのだということを話してくれた。Kさんによれば、この出来事以前、大月川は松原湖、八那池方面を流れ下って千曲川に注いでいたそうである。ところが、天狗岳崩壊による岩屑なだれが、今で言う松原湖・八那池あたりに堆積してしまったので、大月川の水路が変更されてしまって、今の海尻しらびそ美容室方面に流れるようになったのだという。そうして、閉塞された大月川は、稲湖(松原湖)、長湖となったのだそうである。
 もしそうだとすると、八那池地区の妙に盛り上がった小山のような風景はやはり岩屑なだれの堆積物だということになる。以前、八那池地区の田んぼで代掻きを手伝ったとき、田んぼに大岩があったことを聞いたが、その大岩は岩屑なだれのなごりなのかもしれない。

 それにしても、887年のプレート型地震による天狗岳山体崩壊ということを聞いて認識を新たにしたのは、近々、この日本列島を襲おうとしているM8の超巨大地震は、「東海地震」というローカルな出来事ではなく、日本列島の内陸部にまで大きな被害を及ぼしうるものなのだということである。
 しかも、今回の新しさは、近代化された都市文明がはじめて直面する巨大地震であるという点である。阪神淡路で経験済みだという読者がいるかもしれないが、あれは直下型の非常に限られた地域の出来事だった。東海ー東南海ー南海地震というのは、まったく次元の違う超巨大地震である。

地震の発生確率について
http://www.jjjnet.com/jishin_kakuritsu.html

原発震災について
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/searchdiary?of=10&word=%2a%5b%c5%b7%ca%d1%c3%cf%b0%db%5d