苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

岐阜 長良にて

昨日、今日と長良キリスト教会で、創世記1章から3章から、四回にわたってお話をさせていただいた。総合主題は「神の栄光をあらわす人生」
 第一回目は神の摂理の下に生きることについて、第二回目は聖書から見た環境問題、第三回目は結婚生活について、第四回目は待望されたキリスト(あるいはキリストにある回復)というテーマでお話させていただいた。
 兄弟姉妹たちは十分養われている兄弟姉妹であることを感じた。おひとりびとりが積極的に神様の栄光をあらわす人生を歩みたいと熱心に願っていらっしゃることが伝わってくる質疑応答のときであった。
 19日夜は、長良川のほとりに鵜飼を見につれていっていただいた。川のほとりのホテルもあかりを落として、三十艘余の屋形船の光が川面に映っている。背景にそびえるのは金華山の黒々とした影。今か今かと待っているところに、川上から鵜舟六艘がまえに大きな松明をかかげて下ってくる。ドンドンドンと鳴っている音は、鵜にしっかり働けよと、鵜匠が励ます音だそうである。まずは、縦列で鵜舟がくだってくるのを、先生にお借りした双眼鏡で覗き込むと、松明に照らされた頭巾に腰蓑をまとった浦島太郎然とした鵜匠が懸命に伸ばされた何本ものひもを操っているのが見えた。屋形船の客から「じゅんちゃーん」とひいきの鵜匠に声が飛ぶ。つぎに、六艘が横一列に並んで総がらみ。大きなかがり火に照らされる川面で鵜たちが動き回っているのが小さく見える。
 長良川の鵜飼には先祖代々千年以上の歴史があるそうで、明治半ば以後は宮内庁の管轄のもとに置かれているんだそうである。天皇は日本伝統文化の総元締めといいたいのであろう。
 それはともかくとして、こんな幽玄の世界を見せていただいて、たいへん興味深かった。感謝。

写真は岐阜観光案内より