苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

小海キリスト教会と松原湖バイブルキャンプ

 6年ぶりに前任地の小海キリスト教会に招かれて、礼拝のご奉仕と午後の修養会のご奉仕をしてきました。朝礼拝は「人生は礼拝」(ローマ書12章1,2節)、修養会では「αでありωであるキリスト」。
 前日夕方に荒籾牧師家族と教会の役員さんのご家族といっしょに夕食をとりました。タラの芽とコシアブラの天ぷらと、博彦兄手打ちのおそば。最高においしく懐かしかった。

 夜は松原湖バイブルキャンプに泊まり、翌主の日の早朝は猪名湖、長湖のほとりをぐるりと歩きました。新緑のグラデーションがえもいえず美しかったです。信州南佐久に開拓伝道に入って、7年目に会堂が与えられ、子育てもしてたくさんの出会いがありました。22年間暮らしましたから、神戸で暮らした18年間よりも長いので、第二の故郷です。
 
 

アケビ

猪名湖

クチベニスイセン

小海キリスト教会会堂 信州は空の青さがちがいます

教会の近所の公園 町内会で草刈りなどしばしばしました

通学路わきの相木川の渓谷

新緑のグラデーションがまぶしかった










タケノコ採り

 6年前北海道に上陸して一か月ほどたったころ、Tさんから、「タケノコを取りに行きましょう」と誘われたことがあります。ちなみに北海道には普通の太さのマダケも太いモウソウ竹もありません。あるのは、細い笹竹(姫竹)だけです。

 タケノコは好物なので、行ってみようかなと思いました。Tさんは続けました。「でもね。笹竹はヒグマの好物なので、ヒグマと戦うために、わたしは槍を持ちますから、先生は鉈(なた)を持ってください。」
 うーん。吉村昭の『羆嵐』が愛読書であるぼくは、タケノコ採りを遠慮しました。

山口陽一先生による書評『新・神を愛するための神学講座』

友人の山口陽一先生が書いてくださった書評です。「舟の右側」誌掲載のものです。アマゾンで手に入ります。



 「要するに」が口癖の水草先生は、煩雑な議論を咀嚼してまとめてくれるので、ややこしいテーマも、スッと理解できて、ありがたいことこの上ありません。私が牧師として仕えていた徳丸町キリスト教会の1990年度の夕拝で、神学校の同級生である彼に教理説教をしてもらい、これを71頁の小冊子にしたのが『神を愛する神学講座』第一版でした。翌年には125頁の増補版ができ、94年の手作り第三版を経て、2000年の第四版(189頁)できちんと製本され、ウェブ掲載、雑誌『舟の右側』連載と、その後の大幅な加筆により、この度、591頁の大著となりました。地方の教会の伝道と牧会、そして神学教育30年の研鑽の集積です。

 神学は難解と思っている読者は、認識を一変させられるでしょう。被造世界の多様性と統一性を、著者はこんなたとえで説明します。「おにぎりは強く握りすぎると団子のようになって美味しくないし、弱すぎるとバラバラで食べにくいものです。存在論的にすぐれたおにぎりとは、一体性を保ちつつ、しかも、一粒一粒のお米が生きているものです。大切なのは多様性と統一性のバランスです」(161頁)。水草先生は親しみ易い修辞の達人です。

 哲学から組織神学に進み、歴史神学にも造詣が深い彼は、用語の定義が確実で、論理は明快、教理史の把握も的確で、印象に残る言葉を随所に見出します。たとえば、ヨハネ福音書冒頭の「神とともに」は「神に向かって」が適当(140頁)など、聖書翻訳への言及。「贖罪論」ではなく「贖い論」、「古典説・劇的説」を「対悪魔勝利説」と言い換え(316頁)、「国家」ではなく「俗権」(506頁)を用いるところなどです。父・子・聖霊の神(123頁以下)、人間の構成について二分説と三分説を語るところ(229頁以下)、予定論論争をどう考えるか(263頁以下)などの整理の仕方は抜群です。また、古代教父の教えを継承した「『神のかたち』のかたち」としてのキリスト論的人間論が、聖書理解の鍵として一貫して展開されています。聖定のゴールを見定めること(147頁)とか、試練が神の民の成熟にとって重要(203頁)などの視点、「偶像の前にひざまずき拝むことは愚かである。人間は、むしろそれらを治めるべきである」(158頁)、十字軍精神でなく十字架につけられた精神(312頁)など、深い洞察から紡ぎ出された言葉の数々が心に残ります。

 しかし、何と言っても眼目は、バランス良く神学の全体を実践的に語り尽くす総合力です。聖書の啓示の特徴とその解釈のあり方を示し、特定の神学に拘泥せず、一貫して聖書から「神のご計画の全体」を学ぶ助けとなりたい、これが本書のめざすところです。

「創造記事と進化論」(165頁以下)や「サンダースとライトの義認解釈」についての付説(369頁以下)などは、今日的必要から、突っ込んだ議論がなされており、創造の六日間の「日」の解釈にも独自の意見を述べて、怯むところがありません。サン・ヴィクトール修道院のリチャードの三位一体論は、第4版でも紹介がありましたが、理解が一新されており、思索の深まりに主の御名をあがめました。

 本書は、日本人による福音主義神学の組織神学として待望された著作と言えるでしょう。これが多くの方々に読まれ親しまれ、これを巡る議論が交わされ、『新・神を愛するための神学講座』が、神学の公共財としてさらに成熟して行くことを願ってやみません。

東京基督教大学学長 山口陽一)

 

効果絶大カラス除け

 今朝の「通信」散歩は、カラスの巣がある公園の周辺なので、例のカラス除け目玉を後頭部に装着して、歩き回りました。カラスは警戒の声を上げていましたが、決して襲っては来ませんでした。効果絶大です。うれしくなって配っていたら、洗濯物を干しているご婦人がいたので、キリストの福音でなく、カラス除け目玉の宣伝をしてしまいました。「わたしも襲われたことがあります。」とおっしゃっていました。

天国のお土産

 昨日は施設に入っている92歳ですが、健脚で聡明な姉妹が相談に見えたので、お話をうかがい、そのあと妻も一緒に、美園の桜、北大演習林、高丘のタワー、金太郎池の桜並木にグルーっとお連れしました。最初は曇天でしたが、金太郎池に行ったころは青空が見え始め、桜は五分咲きくらいでしたが、とてもよいときでした。
「今日は楽しい日でした。冥土の土産になりました。」とおっしゃるので、「いや冥土は暗い国という意味ですよ。天国は光の国です。」というと、「天国のお土産ですね!」と笑われました。 
 こんな小さなお出かけをあまり喜ばれるので、すこし悲しくなりました。ここ2年、コロナで閉じ込められていて、地上の貴重な日々のうちにどこかに連れて行ってあげられなかったからです。この姉妹は小海開拓二年目の夏に天に召された母と同じ年齢なんです。

なぜ戦争をしなければならないのか?


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以前にも見たことのある映画。

クリスマス休戦。

なぜ戦争をしなければならないのか?

国家とはなんなのか?

とくに、神の家族がなぜ殺しあわねばならないのか?


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カラスよけ(携帯用)

 カラス除けの目玉を、黒い平ゴム紐にくっつけました。これなら、ポケットに入れて歩いて、カラスが多い場所で必要に応じて頭に装着できます。後頭部につけるのは、カラスは後ろから襲ってくるからです。
 今早朝、これを付けて「通信」配布をして歩いたら、カラスは寄ってきませんでした。