「礼拝音楽研究」の58号、59号に掲載された、作詞山口昇先生、作曲天田繋『キリストの愛、我に迫れり』誕生秘話が載っている写しを神学校でもらって読みました。作詞者、作曲者ともに、この讃美歌は神がくださった特別なものという証であり、読んでなるほど、本当にそうだろうなあと感銘を受けました。
ぼくはいつも思うのです、詩や曲のなかで本当の名作というものは、作るものではなく発見するものだと。それは神の作品の発見なのだと。だからそれを聞いた者は、新曲を聞いたというのでなく、遠くの記憶から思い出すような感覚をいだくのだ、と。「キリストの愛、我に迫れり」は発見されたものだと感じます。ここには、キリストの代償的贖罪に現われた神の愛に感動して、人生を福音にささげた伝道者の思いが歌い上げられています。
罪深きわが身に代わり キリストは十字架につき
いのちさえ惜しまず捨てて 贖いを成し遂げたまえり
キリストの愛 われに迫れば わがいのち君にささげて
ひたすらに 主のために生く
値なきわれさえ召して キリストはよき訪れを
世の人に携え行けと 手を置きて遣わしたまえり
キリストの愛 われに迫れば わがいのち君にささげて
ひたすらに 主のために生く
わが命尽きるそのとき キリストは栄えの冠
与えんと誓いたまえば 今日もまたみわざに励まん
キリストの愛 われに迫れば わがいのち君にささげて
ひたすらに主のために生く