今日本は、物価が上がり賃金が追っかけるインフレではなく、物価が下がり賃金が下がるデフレでもなく、物価が上がり賃金が下がるスタグフレーションという最悪の経済状態に陥っています。みなさんお気づきでしょうが、お菓子が値段は以前のままだけれど袋がぶかぶかになったり、以前より入っている数が減らされていたりしています。お菓子に限らず、要するに物価は上がっているのです。
他方、日本の実質賃金はここ19年間で1割以上も下がりました。
「実際に、日本の実質賃金の下げは国際比較をしてみるとよくわかる。1997年=100とした場合の「実質賃金指数」で見た場合、次のようなデータになる(2016年現在、OECDのデータを基に全労連作成)。
・スウェーデン……138.4
・オーストラリア…… 131.8
・フランス……126.4
・イギリス(製造業)……125.3
・デンマーク……123.4
・ドイツ……116.3
・アメリカ……115.3
・日本……89.7
1997年から2016年までの19年間で、先進7カ国のアメリカやドイツでも1割以上上昇しているにもかかわらず、日本は1割以上も下落している。」
国民の生活が苦しいのはあたりまえです。そして、最大の問題は、この経済運営の大失敗の現実を統計をごまかしてまで直視しようとしない現政権の姿勢です。問題があっても問題がないと主張している限り、解決へと進みようがありません。
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