ここ2,3日頭の中にあること。
創世記3章には「原福音」と呼ばれる二つのメシヤ預言がある。一つは、蛇に対する呪いの中で、「女の子孫」が蛇の頭を踏み砕くというものであり(3:15)、もう一つは、神がアダムと妻に獣の血を流して彼らの恥をおおう皮衣を作ってくださったことである。前者は悪魔に対するメシヤの働きを表し、後者は罪に対するメシヤの働きを表している。前者は王なるキリスト、後者は祭司なるキリストということである。しかし、王である祭司、祭司である王であって、決して切り離してはいけない。
贖罪にかんする教えの伝統を振り返ると、悪魔に対する勝利者なる王キリストの贖罪説はおもに東方教会の伝統となり、罪からの贖い主、大祭司なるキリストはおもに西方教会の伝統となる。両面大事。