日大と関学のアメフトで、日大の監督が悪質なラフプレーを選手に指示したという報道があったが、日大と監督はこれを否定して、監督はそういう指導をしたことはなく、選手がかってにやったという趣旨の発表をした。しかし、FNNの取材に対して現役の選手が「監督はそういう指示をしているんで」と実情を語った。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180517-00392254-fnn-soci
この件について思ったこと二つ。
「私は指示していない。選手が勝手にした。」というのと、この国のトップだと自任する人が「私は指示していない。官僚が勝手にした。」というのと、相似形だということ。国民は王や大統領や総理大臣を見ているから、トップがおかしなことをすると、国民も真似をするようになる。政治の世界と言うのは、一筋縄で行かないドロドロしているものなのであろうが、せめて悪事がばれた時には非を認めてさっさと辞任するという、従来の政治家がやっていた最低限の道徳性は備えていてほしいと思います。悪事をなし、悪事がばれて、なお居座るというのは国民教育上あまりにもよろしくない。
俗に「健全な肉体に、健全な精神は宿る」と言われているが、ほんとうは、「健全な肉体に、健全な精神が宿ればよいのに・・・」という願望のことばなのだと、以前ある本で読んだことがある。スポーツ界のセクハラだとか、今回の問題などを見ると、そうだなあと思う。