苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

夏休み(2)小樽へ

 長野県上田市でギター職人修業中の次男が、長男と入れ替わりにやって来たので、小樽につれて行ってきました。苫小牧から千歳、札幌を通って小樽まで、大体、1時間半ほど。私にとっては北海道で初めての高速道路の旅です。
 まずお昼ご飯です。小樽には、7年前に、北海道聖書学院での集中講義の際に、娘といっしょに訪ねたことがありました。そのときたまたま見つけた「つくし」という安くて美味しい海鮮を食べさせる店を、銀行街の路地裏に探し当てました。私がちゃんと場所を憶えていたので、瞬間、父親株が高騰しました。「おとうさん、すごーい!」と。お店は期待にたがわず、六年前と同じように、新鮮な海鮮をとっても安く美味しく食べさせてくれました。特にお昼の定食メニューがすごいのです。たとえば、秋刀魚定食は焼き魚とご飯以外に一皿お刺身がついて520円とかです。

 次に、小樽の水族館に出かけました。それほど大きな水族館ではないのですが、なかなか良かったです。アザラシ、トド、ペンギン、アシカ、イルカのショーがありました。アシカショーはどこでもありますが、アザラシは珍しい。アシカ、トドは腕で推進力を得るのですが、アザラシは尾びれで推進していると初めて知りました。ペンギンショーは、それぞれのペンギンがマイペースで暢気にやっているのが面白かった。圧巻はイルカ・ショーでした。なんと調教員のお兄さん自らザブンとプールに飛び込んで、イルカの上に立ってシュワーッと行くのです。まるで海のトリトン。大喝采でした。

 水族館で十分楽しんだあと、4時半ころもう一度小樽の街にもどりました。レンガ倉庫と運河が歴史を感じさせる港町で、もはや無用の長物となった倉庫群が今は風情ある風景となり観光地となっています。一年でいちばん人出が多くてにぎやかな季節でしたが、夕闇がせまってくるとあちこちのガラス館にきらきらと灯がともって、それが川面に映ってえもいえず美しかったことです。堺正章の「街の灯」が口をついて出てきました。


 明日には次男を千歳空港で見送ります。また修業の日々が始まります。自ら選んだ道とはいえ、まだ十九で偉いなあと思います。自分があの歳のころを振り返って見ると、主イエスを知って間もない頃でした。「人生の全領域において神の栄光をあらわす」ということばを知り、日々聖書を読み祈り、むずかしい哲学書と格闘し、教会学校の奉仕に励んでいたことでした。若い日にひたむきに取り組むものに恵まれるということは幸いなことですね。


*7年前の小樽訪問
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20091024/p1