苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

いったい何を意図しているのでしょう?


 消費税導入以前と現状との比較表です。社会保障を悪くする政策が取られてきました。
 日本は貿易立国と言われますが、実際には、日本経済の6割は国民の消費で支えられています。ところが、実質賃金を下げ、社会保障を悪くし、物価を吊り上げ、庶民の保障である年金の基金をリスクの高い株式に投入して老後の心配をふやし、他方で、一つまみの金持の株価吊り上げを演出し、タックスへブンに何十兆円も蓄財して合法的脱税するのを野放しにしておいて、海外にはたった1年3ヶ月で52兆5400億円ばらまいて、国民の消費力が上向きになって経済が上向きになる道理がないのです。財布を奪い取っておいて、「さあ買ってください」と言っているようなものです。
 現政権は何を意図してこんな愚かな政策を取り続けているのでしょうか?このまま行けば、ほんの一部の金持ちのみが使いようのない巨億どころか巨兆の富に埋もれた生活をし、庶民は貧困にあえぐという社会になってしまいます。すでに、そうなっています。しかも、今度の与党スローガンは「この道を、力強く、前へ」だそうです。
 これでは、いくらおとなしい日本国民の怒りもついに爆発して、フランス革命みたいな悲惨なことになってしまいますよ。まさか、それを望んでいるわけではないでしょうに。
 政権担当者は「パンがなければ、ケーキを食べればいいのに」「貧乏人は麦を食え」とでも思っているんですかね。そういえば、「年収800万円以下の低所得者層」という発言をした与党政治家がいましたねえ。国民の生活の実情をなにもしらない人たちが政治をしていることは国民にとって不幸なことです。