苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

GDP600兆円を目指すそうです

 わかり易すぎる平和国家からの転落。
 「新しい三本の矢」と言いますが、前に言っていた「三本の矢」の結果はどうだったのか。その第一ステージが無理やりフィクションで株価を吊り上げた以外なんの結果もだせていないのに、アベノミクスは第二ステージに入るそうです。ベラボーな「GDP600兆円」という目標について、Y新聞でさえ、具体性に乏しいと、つまり、絵空事だと酷評しています。また、「デフレ脱却は目前」と首相は胸を張ったそうですが、今月、物価指数は下がったとか。空虚なことばばかりです。
 とはいえ、首相の念頭にあるのは恐らく、経団連に後押しされて推進している戦争依存症経済体制構築と原発輸出促進なのでしょうね。政府は国民に安保問題を忘れさせようと、「経済最優先」と宣伝していますが、ほんとに「経済最優先」でいいのでしょうか?「平和最優先」であるべきではないか。国民は目を覚まして選択しないといけないでしょう。平和最優先を前提として、経済再建をするのが正道というものです。武器輸出と原発輸出で、多くの人々の生命を危機にさらし、あるいは奪って、つまり、他国の人々の生命を犠牲にして金持ちになってよいわけがありません。
 こういうことを言うと、「国連の常任理事国など先進国はみなやっているではないか」と反論する人がいるでしょう。みんなが泥棒をしていれば、それは正義なのか。みんなが麻薬の売人をしていれば、それは正義なのか。みんなが人殺しをしていればそれは正義なのか。そんな馬鹿なことはありません。そういうつまらん意味で「普通の国」になってはなる必要はないし、なってはならないのです。
 しかも、国内でも「経済最優先」で潤うのは安倍さんと寿司を食いに行くような階級の人々の懐だけで、貧しい人はますます貧しくなる政策が取られ、挙句の果て若者たちは戦争にまで行かされるのです。いわゆる「経済徴兵制」です。最悪です。
 今朝のみことばは「悪を憎め」でしたが、現政権の政策は憎むべきです。