苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ヨセフの言ったとおり、七年のききんが

通読箇所 創世記41章、マタイ13:1-23

創世記41:54、57
「ヨセフの言ったとおり、七年のききんが来始めた。そのききんはすべての国に臨んだが、エジプト全土には食物があった。・・・世界中が穀物を買うために、エジプトのヨセフのところに来た。」

 パロが七頭の肥えた牛を七頭のやせ細った牛が食べ、七本の麦の穂をやせ細った七本の麦の穂が飲み込んでしまう夢は、神が与えた啓示であって、7年の豊作とその後やって来る7年の飢饉を意味するとヨセフは解き明かした。それによって、彼は一躍エジプトの宰相に抜擢されて、この危機の時代、エジプトの行政を任されることになる。
 これらの出来事を通して、神はヨセフの兄たちをエジプトへとおびき寄せようと意図しておられ、その先、イスラエルの民のエジプトへの移住を意図しておられたのだった。ヨセフ物語を読むと、神のご自身の民に対するご摂理ということを、いろいろ考えさせられる。妬みを買って奴隷に売られたり、悪い女に獄に落とされたり、忘れ去られたり、はたまた突然、宰相に抜擢されたり、豊作がやってきたり、大飢饉がやってきたり、といろいろさまざまなことがあるけれど、神はすべてを統治なさってみこころを遂行して行かれる。神に信頼して、思い煩わず、置かれた場で、誠実に生きよう。