興味深い本を読んだ。町工場の発明王、大政龍晋氏(日本テクノ社長)が発明した高周波攪拌機の応用によって放射能汚染水の無害化実験がされているという。従来、放射能汚染水の処理はフィルターを通して吸着という方法以外にはなく、そのための数十億円もする機械をアメリカやフランスから購入して使用してきたが、汚染水に含まれる塩分や油など異物のために故障続きで機能していない。
ただ「科学の常識」に反する「元素変換」による無害化であるので、ご自分で本を読んでたしかめてみていただきたい。元素変換は、かつていわゆる錬金術の目指したところであるが、一応非科学的とされたが、今日では放射性同位元素には半減期があることを考えれば、高周波攪拌機がその半減期を急激に短縮する機械であるということになるのだろう。
実験は福島県内の某村で村長の了解のもとに汚染水を使って行なわれた。
汚染水処理前濃度(2012年10月17日)
セシウム137 1955.3±8.9Bq/kg
セシウム134 1162.2±6.5Bq
バリウム 90μg/L
プラチナ 1μg/L汚染水処理後濃度(2012年11月16日)
セシウム137 520.6±4.6Bq/kg
セシウム134 308.0±3.4Bq/kg
バリウム 11μg/L
プラチナ 720μg/L
つまり、約30日間でセシウム137もセシウム134も約74パーセント減少している。逆に、汚染水中のバリウムとプラチナが増加している。・・・すごすぎる。
『地球を変える男』(JDC出版)p155