苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

放射能対策はたのしく


 東京電力福島第一原発の破綻以降、私たちは放射能に汚染された国土に住み、放射能に汚染された食物を食べ、放射能に汚染された水を飲み、放射能に汚染された空気を吸って生きるほかなくなったことが、汚染マップがあきらかにされるたびにわかって来た。9月29日の地図を見ると、今まで明らかにされていなかった栃木と群馬の汚染地域の広さに驚かされるし、新潟・長野もある程度汚染されていると想像される。今朝は横浜のマンション屋上で高濃度のストロンチウム発見というニュースも見た。東日本はそういう状況であるし、牛肉の流通のスピードを見れば、西日本の人々も程度の違いはあっても、すでに放射能と無縁ですごすことができなくなっている。
 こうした現実をわきまえるなら、今後は、この列島の住民としては、どのようにして安全に放射能のなかで生活するかを知っておく必要がある。政府に望みたいのは、チェルノブイリ事故後ヨーロッパの多くの国において、食品に放射能汚染の数字が表示がされたように、きちんと表示することを法制化することである。
 チェルノブイリで広範囲にわたって放射能に汚染されたベラルーシ共和国のベルラド放射能安全研究所の所員ウラジーミル・バベンコさんが2003年にその国民のために書いた『自分と子どもを放射能から守るには』が、翻訳出版された。翻訳者の辰巳雅子さんは、以前からHP「ベラルーシの部屋ブログ」で、たいせつな情報を提供してくださっている。
 とってもかわいくて親しみやすい表紙と、一般人向けでわかりやすい具体的記述である。たとえば、魚を食べるときは、頭、えら、内臓、骨は除き、皮もむいて身だけを用いるとある。これからはさんまをはらわた抜きにして食べなければならないというわけだ。目黒のさんまは食べてはいけない。殿様用に仕立てたさんまじゃないと、ね。また野菜の種類でなにが放射能を吸い込みやすく、なにが吸い込みにくいかといった表が掲載されている。肉類では牛肉より豚肉のほうが安全だとのこと。肉からセシウムを抜く方法はこれを細切れにして塩酢水につけておいてから調理するとか。ヨーグルトの乳清(水みたいな部分)は捨ててしまうことなど。

 牛乳から乳清を取り除く方法
 ボールにざるを載せ、その上にキッチンペーパーを載せ、ヨーグルトをあけて、冷蔵庫で一晩おけば、乳清の多くはボールにでてしまう。セシウムは水溶性なので乳清に溶けている。

 表紙がかわいらしく、中のページも美しいのも配慮されてのことであろうと思う。というのは、放射能で体内に発生する活性酸素はストレスでよけいに増えるそうであるから、楽しく穏やかな心で過ごすことが放射能対策として有効なのである。注意深く放射能を避けながらも、神経質にならず楽しく放射能対策をしながら、食事をおいしくいただくことが大事なわけだ。家族の生命をあずかるお母さんたちは、手に入れて活用なさることをお奨めしたい。(世界文化社840円)

「さて、人は、その妻の名をエバと呼んだ。それは、彼女がすべて生きているものの母であったからである。」創世記3:20

         放射能に負けない食生活まとめ

1.放射能は体内の活性酸素を増やし、活性酸素はDNAに悪影響をおよぼす。(食生活の乱れ、タバコ、大量の飲酒、過激なスポーツ、紫外線、精神的ストレスも活性酸素をふやす。)

2.調理方法によって放射性物質を取り除く。

3.リンゴ・ペクチンなどで放射性物質を排出する。

4.活性酸素を除去する抗酸化物質を含んだ食品をとる。(ビタミンC,E,A,βカロテンなど)

5.穏やかな心で活性酸素を増やさない。心配をイエス様にゆだねて生活すること。くよくよせず楽しく放射能対策をする。
「穏やかな心は、からだのいのち。激しい思いは骨をむしばむ。」箴言14:30