苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

魚介類の放射能汚染調査の紹介

 魚介類の放射能汚染調査が公表されている。リンク集に入れておく。
https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0ArN_7X0ibziWdDJTMlhud0JaZmwtLVBZdzNKMEpWWnc&hl=ja#gid=0
 この表を観察してみると、放射性物質が比較的高濃度検出された魚介類は、海ではカレイ、アイナメのような海の底に住んでいる魚と、ウニである。回遊するタイプの魚は今のところ放射能汚染は少ないようである。それから、淡水魚のアユ、ワカサギにセシウムが出ていることがわかる。淡水は海のように拡散する水が大量ではないからこれは当然の結果であろう。これから考えれば、表にはないけれど、当然、福島沖で身動きとれずにいるワカメ、コンブ、ノリの類はセシウムでひどく汚染されているであろう。
 カレイの煮付けは、母が昔よく作ってくれた。子どもの舌には煮魚はあまりおいしくなかったが、歳をとるとそのおいしさがわかるようになった。もっとも今は信州の山の中にいて、おいしい魚にはお目にかかれないのだが。また汚染地域の湖や川の魚は、子どもには避けさせたほうが賢明のようである。ふるさとの「小鮒つりしかの川」も失われた。なんということだ。


(Wikipediaより)
 世界の海流図を見ると、福島県沖で北からの親潮と南からの黒潮がぶつかって、北太平洋海流として米大陸の方面へ流れて大陸西海岸にぶつかって多くは南に下ってターンして南太平洋海流として西に向かってハワイ方面を通って、フィリピンにぶつかって再び黒潮として北に向かっている。潮の流れはおよそ人の歩く速さだそうで、時速4〜5キロメートルだというから、事故後すでに7ヶ月経ってすでに22000キロメートルほどは流れている計算になるから、拡散しながら米大陸にぶつかってハワイをすでに通り過ぎてフィリピンあたりまで来ていて、現在ふたたび日本に向かっていることになろうか。
 これは別の話題だが、今朝のニュースで佐久市森林伐採で採取されたキノコがセシウムに汚染されていたとのこと。栃木県、群馬県を経て流れてきた放射能雲が軽井沢に降下して、駅前アウトレットあたりがホットスポットになったといわれるし、キノコは格別セシウムを吸収しやすい性質を持つから、残念だが当然というかしかたないことである。