苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

津村俊夫先生

 今週前半は、北海道聖書学院では、津村俊夫先生をお迎えして、特殊講義をしていただきました。テーマは「三位一体の聖書の神とカナンの『神さま』」
 パレスチナの北、ウガリットで三千余り発掘された楔型文字の粘土板の文書を読み解いてゆくと、そこに現れる習俗が、日本におけるそれと酷似していることに驚きました。特に公的なパンテオン表(全神様序列表)なるものが出土して、第一にご先祖様、第二にイル(エル)つまり神さま、第三以降八百万の神々というものです。これは皇居の中の三つの神殿、皇霊殿天皇の祖先を祀る)、賢所(天照を祀る)、神殿(八百万の神々を祀る)と同じですねえ。真の神を見失うとき、世界中、共通してこのような現象になるのだなあ、と思いました。
 津村先生には大学時代に聖書研究会顧問として4年間お世話になりました。当時先生は講師・助教授でした。45年ぶりに個人的にも、聖書翻訳に関しての疑問とか提案をお話する時も与えられて感謝でした。