http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131223/k10014040031000.html
「80年の道のりを振り返って、特に印象に残っている出来事という質問ですが、やはり最も印象に残っているのは先の戦争のことです。
私が学齢に達したときには中国との戦争が始まっており、その翌年の12月8日から、中国のほかに新たに米国、英国、オランダとの戦争が始まりました。
終戦を迎えたのは小学校の最後の年でした。
この戦争による日本人の犠牲者は約310万人と言われています。
前途にさまざまな夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと、本当に痛ましいかぎりです。
戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、さまざまな改革を行って、今日の日本を築きました。
戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時のわが国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています。
また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います。」
国民主権・基本的人権尊重・戦争放棄主義に立つ日本国憲法に拠って立つ戦後民主的社会を、乱暴かつ軽薄に「戦後レジーム」と片づけ、隣国との軍事的緊張を演出し特定秘密保護法を強行採決し、共謀罪を定め、紛争地域への武器銃弾提供をして武器輸出三原則を蹂躙して死の商人のご機嫌をとり、集団的自衛権行使(米国の戦争の下請け)、そして改憲へと暴走している現政権に、陛下がどれほど心を痛めていらっしゃるかが、ひしひしと伝わってきます。