苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

赦してしまうのですか

 21:20アハブはエリヤに言った、「わが敵よ、ついに、わたしを見つけたのか」。彼は言った、「見つけました。あなたが主の目の前に悪を行うことに身をゆだねたゆえ、 21:21わたしはあなたに災を下し、あなたを全く滅ぼし、アハブに属する男は、イスラエルにいてつながれた者も、自由な者もことごとく断ち、 21:22またあなたの家をネバテの子ヤラベアムの家のようにし、アヒヤの子バアシャの家のようにするでしょう。これはあなたがわたしを怒らせた怒りのゆえ、またイスラエルに罪を犯させたゆえです。 21:23イゼベルについて、主はまた言われました、『犬がエズレルの地域でイゼベルを食うであろう』と。 21:24アハブに属する者は、町で死ぬ者を犬が食い、野で死ぬ者を空の鳥が食うでしょう」。
 21:25アハブのように主の目の前に悪を行うことに身をゆだねた者はなかった。その妻イゼベルが彼をそそのかしたのである。 21:26彼は主がイスラエルの人々の前から追い払われたアモリびとがしたように偶像に従って、はなはだ憎むべき事を行った。
 21:27アハブはこれらの言葉を聞いた時、衣を裂き、荒布を身にまとい、食を断ち、荒布に伏し、打ちしおれて歩いた。 21:28この時、主の言葉がテシベびとエリヤに臨んだ、 21:29「アハブがわたしの前にへりくだっているのを見たか。彼がわたしの前にへりくだっているゆえ、わたしは彼の世には災を下さない。その子の世に災をその家に下すであろう」。 (列王記上21:17-29)

 北イスラエルの悪しき王の代表者のひとりアハブだが、最後の最後に悔改めると、あっけなく主は彼を赦し、彼の生きている間に彼に災いは直接及ばないようにしてしまわれる。彼の非道と義人ナボテをはじめアハブの毒牙にかかった人々のことをずっと読まされてきた読者は愕然としてしまう。えっ、赦してしまうのですか、と。
 主は罪をさばかずにはおかないお方であると同時に、前非を悔いる者を赦さないではおかないお方であるのだ。だからこそ、自分も赦されて、今日生かしていただいていることを、つい忘れて、なんで赦してしまうのですか、とつい考えてしまう、自分のたましいの傲慢さ。正義は主にあり、赦しも主にある。

   今朝、こちらは20度です。お昼は気温が上がりますが。