苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

人が傲慢に見えるときは・・

12:1モーセはクシの女をめとっていたが、そのクシの女をめとったゆえをもって、ミリアムとアロンはモーセを非難した。 12:2彼らは言った、「主はただモーセによって語られるのか。われわれによっても語られるのではないのか」。主はこれを聞かれた。 12:3モーセはその人となり柔和なこと、地上のすべての人にまさっていた。
12:4そこで、主は突然モーセとアロン、およびミリアムにむかって「あなたがた三人、会見の幕屋に出てきなさい」と言われたので、彼ら三人は出てきたが、 12:5主は雲の柱のうちにあって下り、幕屋の入口に立って、アロンとミリアムを呼ばれた。彼らふたりが進み出ると、 12:6彼らに言われた、
「あなたがたは、いま、わたしの言葉を聞きなさい。あなたがたのうちに、もし、預言者があるならば、主なるわたしは幻をもって、これにわたしを知らせ、また夢をもって、これと語るであろう。 12:7しかし、わたしのしもべモーセとは、そうではない。彼はわたしの全家に忠信なる者である。 12:8彼とは、わたしは口ずから語り、明らかに言って、なぞを使わない。彼はまた主の形を見るのである。なぜ、あなたがたはわたしのしもべモーセを恐れず非難するのか」。
 12:9主は彼らにむかい怒りを発して去られた。 12:10雲が幕屋の上を離れ去った時、ミリアムは、らい病となり、その身は雪のように白くなった。アロンがふり返ってミリアムを見ると、彼女はらい病になっていた。
                        民数記12章

 ミリヤムは、弟モーセイスラエルの指導者として幅を利かせていることをやっかんだ。彼女には傲慢であるように見えた。そして、兄アロンを引き込んで、いっしょに主のしもべモーセに反抗した。口実は、モーセの妻のことだった。
 しかし、主は怒りを発せられた。「なぜ、あなたがたはわたしのしもべモーセを恐れず非難するのか。」主が御自分を代表する権威として立てた指導者を非難することは恐ろしい結果を招くことがある。以前、ウォッチマン・ニーという人の本で、そのことを学んだ。
 本当に傲慢だったのは、ミリヤムだったのである。モーセはただ主に立てられたゆえに、その困難な務めについていたにすぎなかった。私たちは人が傲慢に見えるときには、自分こそ主の前に傲慢なのではないかとよほど深く自己吟味する必要がある。