苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

神様が胸キュンと・・・

3:15 それでモーセは申し上げた。「もし、あなたご自身がいっしょにおいでにならないなら、私たちをここから上らせないでください。
33:16 私とあなたの民とが、あなたのお心にかなっていることは、いったい何によって知られるのでしょう。それは、あなたが私たちといっしょにおいでになって、私とあなたの民が、地上のすべての民と区別されることによるのではないでしょうか。」     出エジプト33:15,16

 金の子牛事件のあと、モーセのとりなしによって、主は怒りを一応収めてくださったけれど、彼らのうちにあっていっしょに上ることはしないとおっしゃった(33:3)。まだ、主は怒りを完全にはしずめていらっしゃらない。その後、モーセは幕屋に入り、さらに主に迫る。「この民があなたの民であることをお心に留めてください。」(13)と。すると、主はモーセとはともに行こうと言われた。すなわち「わたし自身がいっしょに行って、あなたを休ませよう。」(14)
 主のおことばに糸口をつかんだモーセは、さらに主にたたみかける。それが上に掲げた15,16節。彼はどこまでも、自分ひとりとともにではなく、あなたの民とともに上ってくださいと願い出るのである。すると主は「あなたの言ったそのことも、わたしはしよう。あなたはわたしの心にかない、あなたを名指しで選び出したのだから。」(17)と、モーセの願いを受け容れてくださった。
 モーセは主のお心をぎゅっと掴んでいた。主もモーセの求めには胸がキュンとした、という風情。モーセの心憎いばかりの祈り