昨日、ひさしぶりに妻とタイムマシンに乗った。最初はようやく春が始まろうかという。スイセンが咲き、梅の開花が待ち遠しく、八ヶ岳の峰には雪が見える。20分もすると、梅が咲き、レンギョウが咲き乱れ、さらに10分もすると桜が満開になり、さらに5分もすると葉桜となって、新緑がまぶしい風景となったと思うと、あたり一帯は濃いピンクの桃が咲き乱れる桃源郷となった。甲府の釈迦堂あたりである。
この季節、標高1100メートルの野辺山から、国道141号線を須玉へと下ってゆくといつも、タイムマシンに乗って未来へと移動しているような感覚がする。格別、昨日は東京、川崎は暑くて、クーラーをかけて走るほどだった。
帰りは時計を春から冬へと逆回しにすることになる。とはいえ、朝の光のなかの鮮やかな風景ほどに印象は深くない。須玉から清里に向かう谷あい長沢で、鯉のぼりがたくさん泳いでいた。