苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

福島原発の津波による破綻は想定された人災である

 共産党福島県議団は、柏崎刈羽原発の新潟中越沖地震事故(2007年7月16日)の際に、2007年7月24日に福島原発10基の耐震安全性基準の総点検を求めたが、東京電力はこれを拒否した。当時の首相は原発大好きな岸信介の孫。この要求文書には、今回起ったことが正確に想定されている。
 「福島原発はチリ級津波が発生した際には機器冷却海水の取水が出来なくなることが、すでに明らかになっている。これは原子炉が停止されても炉心に蓄積された核分裂生成物質による崩壊熱を除去する必要があり、この機器冷却系が働かなければ、最悪の場合、冷却材喪失による苛酷事故に至る危険がある。そのため私たちは、その対策を講じるように求めてきたが、東電はこれを拒否してきた。柏崎刈羽原発での深刻な事態から真摯に教訓を引き出し、津波による引き潮時の冷却水取水問題に抜本的対策をとるよう強く求める。」(2007年7月24日)
 今から4年前のことである。もし政府と東電が県議団の提言を誠実に受け止めて総点検をしていれば、今回の津波による冷却系破綻という事故は防止できたであろう。東電とその御用学者とマスコミが、今、「想定外」を連発しているのは単なる責任逃れのための詭弁にすぎない。防波堤と電気設備の地下埋設による防水化はコストがかかるとして、発せられていた警告に彼らはあえて耳を貸さなかったのである。
 欲がからむと、真実も事実も見えなくなってしまい、なすべきことを怠って、滅びを招いてしまうというのは、罪人である私たちの常態なのである。
「人が誘惑に陥るのは、それぞれ、欲に引かれ、さそわれるからである。欲がはらんで罪を生み、罪が熟して死を生み出す。愛する兄弟たちよ。思い違いをしてはいけない。 」ヤコブ書1:14−16

脱原発で安全な国づくり−−省エネ技術で原発無用
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