菊池先生のヘブル語解説でひとつ残したのは、「教育」 חינוך(ヒヌーク)。これは「ささげる」ことだと指摘されました。それで今度は自分で辞書を調べてみましたら、これはחנך(ハナク)という動詞の名詞形です。BDBではハナクには「train up、dedicate」つまり、「教育する」と「ささげる」と訳語が付けられています。日本語のイメージでは、二つのことばにつながりを見出すのはとても困難な気がします。
ところで、「教育する」と訳されている聖書箇所を見てみました。
箴言22:6「若者をその行く道にふさわしく教育せよ。」
「ささげる、奉献する」と訳されている聖書箇所は、
申命記20:5「新しい家を建てて、まだそれを奉献しなかった者はいないか。・・・」
1列王8:63「ソロモンは【主】へのいけにえとして和解のいけにえをささげた。」
箴言22:6も「若者をその行く道にふさわしくささげよ」と訳してもよかったのかもしれません。教育とは、その若者を神にささげることなのだという意味です。
うーん、なるほど。