苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

牧田吉和『改革派説教学』の短い紹介

 ずっと前に手に入れながら、ドイツ風の難解な語り口に辟易して放り出していたボーレン『説教学』が本棚にありました。数年前からこれを、牧田先生のオンラインの読書会で、じっくり読みました。やはり難しかったけれど、牧田先生の解説で、本質的な問いを考えることができて、興味深いものでした。
 今回出版された牧田先生の『改革派説教学』は、「そもそも説教とは何か?神のことばを、有限かつ罪があり誤りうる人間による説き明かしが神のことばであるとはどういうことなのか?」といった、本質的な問いに取り組んでいる書物です。鍵はキリスト論的にではなく、聖霊論的にこれを考えるということです。私は、あのボーレンの読書会とあわせて、数十年来の問いに光をいただきました。
 といって、『改革派説教学』は観念的議論ばかりなく、宣教の現場に立つ著者らしく実践的な示唆にも富んでいます。また「改革派」と銘打っていますが、その筋を通しつつも視野広く書かれていますから、どの教会・教派に属している読者であっても、得るところは多いと思います。