苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

原発は直接・間接に地球を温暖化させる

 地球温暖化を防ぐために、二酸化炭素排出量を減らさなければならない。だから、発電にあたって二酸化炭素を排出しない原子力発電が有効なのだと主張する人々がいる。愚かな話である。「地球温暖化を防ぐ」という目的を見失っているからである。

 第一に、原発は発電にあたって膨大な温排水を出すことによって、直接に地球を温めている。例えば柏崎刈羽原発の温排水の量は利根川に匹敵するという。

 第二に、水温が高くなるとほど二酸化炭素は水に溶けにくくなり、大気中にでてきてしまうのである。したがって、表面上、原発は発電に際して二酸化炭素を減らしたかのように見えても、実際には、その莫大な温排水によって直接的に地球を温暖化させ、かつ、間接的に大気中の二酸化炭素をふやしてしまうのである。

 この程度の知識は、誰でもネットで調べればすぐに手に入るものである。ただ原発には莫大な利権がからむので、真実が見えず、他の人々にも見せまいとする人々がいる。かつて静岡県御前崎市東海大地震の震央に位置する浜岡原発のことを調べ、その後、福島の原発が破綻したときに勉強してわかった結論は、次の主イエスのことばだった。

「目が悪ければ全身が暗くなります。ですから、もしあなたのうちにある光が闇なら、その闇はどれほどでしょうか。だれも二人の主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛することになるか、一方を重んじて他方を軽んじることになります。あなたがたは神と富とに仕えることはできません。」マタイ6:23,24